カテゴリ:北京オリンピック
オリンピック期間中、中国メディアのスポーツ解説も、
中国だけをひいき目に見る報道や、 「敵を倒せ!」みたいな敵愾心をあおるような報道も皆無で、 非常に理性的、友好的だったと思います。 これにも中央政府の意図が働いているのだとは思いますが、 メディアは大きな影響力を持っていますので、 中央がコントロールするメディア先導で、 市民のスポーツ意識やマナーも向上した部分も あったのではないかと思います。 (もちろん血気走ったマナーの悪い人もまだまだいますし、 ネットで暴言を吐く人もいますが、 全体的に意識向上した、という意味で) 報道の自由が保障されていない中国の体制が 世界各国から批判されましたが、 報道規制も悪いことばかりではないな、と思った次第。 メディアというのは、市民をマインドコントロールする 力を持っていますから、その力を使って 民意を統一していこうというのが、 13億の人口を抱える中国政府の 国家統制の手段の一部分を占めているのでしょう。 だから、どんなに批判されても、 簡単にそれを手放すことはできません。 今時、ネットで世界中の情報が手に入りますし、 中国のメディアが政府の意向を反映したものだということを 中国人民が分かった上で見ているのであれば、 それはそれでひとつの道かとも思ったりします。 意見がある人は、ネットで発表もできますし、 ネット上での論調を政府も注視しています。 報道規制というと、100%悪のようなイメージがありますが、 中国は「自由」至上主義ではありません。 報道が自由であっても、真実を伝えているとはいえない報道、 偏った報道もたくさんあります。 「自由」にして秩序がなくなり無茶苦茶になってしまうよりも、 中央が方向さえ誤らなければ、 ある程度自由が制限されている状態のほうがむしろ、 より早く国をよりよい方向に引っ張っていける ということもあるかもしれません。 オリンピックを期に、報道のあり方について ちょっと考えさせられたつばめでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/09/11 12:06:21 AM
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