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ニーハオ中国

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2010/10/05
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カテゴリ:中国人夫
一階の義父母の家で船長釈放の一報を耳にして、
怒って日本の立場を主張したつばめに、
「それと君と何の関係がある?」
と議論を避けようとした夫。
その時は義父母の手前、それ以上追及しなかったが、
夫とふたりきりになった時、再びその話題を持ち出した。

「ねぇ、今回の事件、どう思う?
 釣魚島は中国のものだと本気で思ってるの?」

と夫に聞くと、夫、またその話題か、
とむっとした様子だったが、

「当たり前だ。釣魚島は中国の領土なのに、
 不当に船長を拘束されて、みんな怒ってるよ」

と答えた。じゃあ、中国が釣魚島を自国領だという
根拠を教えてよ、と言うと、
釣魚島は明時代の地図にも載っていて
中国の領土なのは明らかだという。

「地図に載ってたら自国領だと言えるわけ?
 だったら日本の地図にも釣魚島あるわよ!」

と反論するつばめ。
夫は嫌がり、

「もうその話題やめてくれるか。
 君を嫁にもらってなかったら、
 僕も反日デモに参加してたぐらいだよ。
 討論しても夫婦喧嘩になるだけだろ」

ともうこの話を終わらせようとするが、
そうはさせまいとつばめ、食い下がる。

「別に夫婦喧嘩したいわけじゃない。
 中国人の考えが知りたいの」

「そんなのネットでちょっと検索したら
 いくらでも出てくるだろ」

「それはただ中国のメディアの報道だけを見て、
 怒ってる中国人たちの意見でしょ。
 そうじゃなくて、日本人の意見や感じ方を聞いた上で、
 中国人がどう思うかを知りたいの。
 あなたは日本の報道や日本人の生の意見を
 知ることができる数少ない中国人でしょ。
 こうしてせっかく日本人と中国人が
 一緒に顔つき合わせてるんだから、
 お互い何を考えてるか交流しようよ」

と言うと、夫、無言だったが
つばめの言いたいことは分かった模様。

「釣魚島は日本の沖縄県の一部として
 戦後、長らくアメリカの管理下にあって、
 1972年にアメリカから日本に返還されたんだよ。
 もし釣魚島が中国の領土だったら、
 アメリカの管理下に置かれて
 何も言わないなんておかしいじゃない」

とつばめが問題提起すると、夫、

「それは当時、清国の力が弱かったからだ」

と反論。

「だけどどんなに弱い国でも、自国の領土を犯されて
 一言も言わないなんて、そんなことありうる?
 今の中国だって、自国がどんなに弱くても
 領土の問題では絶対に妥協しないって断言してるじゃない」

と言うと、夫、無言。

「日本は言論の自由がある国だから、
 どのメディアも好き勝手に色んなことを書くことができる。
 だけど中国は言論統制されているから、
 政府がこうだと言ったら、それがたとえ嘘でも
 毎日それが正しいような報道をすれば、
 国民はそれを信じてしまうという可能性があるんじゃない?」

とつばめ。
夫が無言なので、

「ねぇ、つばめの言うことにも一理はあると思わない?」

と聞くと、

「確かに一理あるね」

と一言。
つばめはその一言を聞いて、
にわかに霧が晴れたような気分になった。

つづく。





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Last updated  2010/10/05 07:57:20 AM
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