カテゴリ:中国で子供の教育
先日、小学校から帰ったチビちゃんに、
「音楽の時間は何を習ったの?」 と聞いてみると、 「中国国歌」 という答えが返ってきました。 「そう、『起来~!』で始まるあの元気のいい歌ね。」 と平静を装って言ったものの、 心穏やかならぬつばめ。 小学一年生が始まって間もない音楽の授業で 国歌を習うのは、そう不自然なことじゃないのかもしれませんが、 中国国歌はもともと日本との戦闘をテーマとした歌です。 現地校に通わせているのだから、わが子が中国人としての教育を 受けることは当然なのですが、 教育というのは子供の人間形成に大きくかかわるものだけに、 親とは全く違った環境で違った教育を受けるわが子が、 なんだかわが子でなくなっていくような、 そんな言いようのない寂しさが募ります。 母親は日本人だとはいえ、 チビちゃんにとって、「日本」というのは時々行く国にすぎず、 チビちゃんの生活圏は中国です。 中国人を父に中国で生まれ、中国の空気を吸い、 中国人の先生や友達に囲まれて生活しているチビちゃん、 それがチビちゃんにとっての現実世界です。 さらに我が家は将来、日本で生活するという計画は ありません。 だからチビちゃんは基本中国人として育て、 プラスアルファで状況が許す限りにおいて 日本語や日本文化を身につけることができれば、 と考えたのですが、 実際に中国人としての教育を受け始めたチビちゃんを前に、 そんなにすっきり割り切れた思いではいられない自分がいます。 子供は天からの授かりもの、育てさせてもらっているだけで いつかは手元を離れていくもの、とは思いつつ、 「子供を自分が育った環境と同じように育てたい」 という親としてごく普通の思いをなかなか捨て切れずにいます。 なに人であっても、わが子であることには 変わりはないはずなのですが、 きっとこの複雑な思いは、ずっと抱えていくことになるのではないかと いう気がしているつばめです。 ↓今年は戦勝70周年と国慶節を兼ねて 街角にちょっと早めに花壇が登場。 照片 079 posted by (C)つばめ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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