カテゴリ:中国発見・気づき
みなさん、うちで飼っている金魚が死んだら、
どうしますか? 「裏庭に穴を掘って埋め、 金魚のお墓を作る」 それがつばめの中で長年、 当たり前だと思ってきた回答でした。 金魚のお墓の前には、 野草を摘んで飾ったりするかもしれません。 自分は小さい頃からそうしてきたので、 それが当たり前だと思ってきたわけですが、 中国に嫁いで、死んだ金魚への対処の仕方も 本当に色々あるものだと思いました。 ある日、死んだ金魚を夫がすくい、 そのままゴミ箱へ捨てました! つばめは猛烈に抗議し、 子供たちに裏庭に埋めに行かせましたが、 夫にとって、金魚は死ねばただの魚などの生ゴミと 同じであることに、ショックを覚えました。 また別の時には、死んだ金魚を外に置いておき、 野良猫にやろうとしたこともありました。 生ゴミとして捨てるのはもったいない、 死んだ金魚は猫たちのおいしい食糧だから 無駄にしてはならないというその発想に、 再びショックを覚えました。 無駄にしてはならないといえば、 かつて義母は、死んだ金魚を うちで育てている植物の鉢に埋め、 植物の栄養にしていました。 そのような発想は、つばめには全くなかったので、 本当に驚きました。 つばめにとって、名前をつけて毎日餌をやって 飼っていた金魚は、ペットであり、 家族の一員とまではいかないまでも、 それなりに感情が移っているわけですが、 義母や夫にとって、金魚は生きている間はさておき、 いったん死んだらそれはただの物質となり、 できれば有効活用したい栄養分と映るようです。 これは、日中の文化の違いというよりも、 飢餓の時代を生きてきた義母や夫の 生活体験からくるものなのかもしれません。 義母は、本当に物を(特に食べ物を)無駄にしない人でした。 お碗についたご飯粒一粒まで大切にし、 スープに溶き卵を入れる際には、 卵液を流し込んだ後、そのお碗にスープを少し入れて戻し、 おわんについた卵を最後の一滴まで 無駄にしないようにしていました。 その一滴でも多く食べたいと切望するような日々を かつて過ごしてきたのだと思います。 そうして作った食事は、自分は一番控えめに食べるのが 義母の常でした。 そんな義母の姿を見てきたので、 死んだ金魚をなんとか活用しようという考えも、 なんとなく理解できるような気がするのです。 だいたい、ペットというものを飼うこと自体が、 精神的にも物質的にも、 大変贅沢なことなのかもしれないなぁ。。。 としみじみ思うつばめなのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016/10/07 03:22:22 AM
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