カテゴリ:日中時事
さて、学術交流会。
そのうら若き中国人女性の 「片思い」発言の後、 メディア関係の要職に就く日本人男性が、 「中国の大気汚染など悪い部分を大きく報道するのは、 中国にもっと良くなってほしいと思っているからだ。 愛があるからこその叱咤激励なのだ」 という趣旨の発言をされました。 それを聞いたつばめの感想は以下の通り。 中国は発展途上国であり、先進国の日本から見ると、 不足点や良くない点をあげつらうことは簡単です。 しかし、そのような中国の欠点は、 人に言われなくても、実は中国、あるいは中国人自身が 一番よく知っているのではないかと私は思います。 一方、日本は、国としての戦略的視点で考えれば、 中国の良くない点を大きくあげつらい、報道することにより、 日本に特に何らかのメリットがあるとは思えません。 せいぜい、自らの優位性を再確認し、優越感に浸るぐらいの メリットしかないのではないでしょうか。 そして、自ら優越感に浸っているうちに、 いつの間にか様々な分野で隣国に追い抜かれている、 私はそういう危惧を感じずにはいられません。 中国にはいろいろな不備不足はあるのでしょうが、 日本より進んでいる点も見ようとすれば色々あると思います。 例えば、身近な例では、英語教育が挙げられます。 わが子が通う現地小学校では、小学1年生から週4回英語の授業があり、 教科書も漫画や歌などを多数盛り込んで楽しく、 かつ自然に会話能力が身についていくようにうまく構成されており、 また、教科書の内容は全てスマホアプリで何度でも模範音声を 聞くことができ(スピードも自在に変えられる)、 アプリで英語の発音練習の宿題などもできるようになっています。 また、初めの段階から、正確な発音ということを 母音、子音に分解して論理的に教えていくようです。 日本人が英語が苦手なのは、日本語の構成音素が少ないからだ などという話もありますが、教育体系や教育方法にも 問題があるのではないかと思います。 日本の教育も、中国の英語教育体系や教科書、各種教育アプリ等を 研究、参照する価値は大いにあるのではないかと感じています。 他にもネットショッピング、デリバリー、タクシー配車・シェア、 支付宝や微信支付などのモバイルネット金融、IT分野なども 日本の先を行っている部分もあるでしょうし、 学術分野でも中国は優れた業績を上げつつある (中国は研究開発費も豊富だったりする)と聞いています。 何より中国にはスピード感があり、これは大きな特徴だと思います。 このような日本が参考にできるような部分をメディアで取り上げ、 日本も中国から学んでいくという姿勢を持つことが、 ひいては日本自身の国力増強につながるのではないかと 私は思います。 「先端中国」などのタイトルで、毎回中国の進んだ部分を 一つずつ取り上げ、それについて徹底的に取材・調査・研究を行い、 それを日本国民に広く知らしめ、学びを促すような連載企画なども あってもいいのではないでしょうか(笑)。 隣国の悪い部分ばかりに目を向けるより、 よほど自身のためになると思います。 会に参加された中国人女性は、 「中国は日本に一方通行の片思い」とおっしゃいましたが、 思いを寄せられているうちが花です。 思いを寄せる相手の欠点をあげつらい、 無関心を決め込んでいるうちに、 相手に飽きられ、見捨てられる日が来るかもしれません。 その時に追いすがっても、もう振り向いてもくれないでしょう。 中国と日本がお互いに学びあい、 よい恋愛関係を築いていけることを 切に願っています。 ↓ふたり目ちゃん、仲良しの友達ワン・ズーファンと。 IMG_3790 posted by (C)つばめ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017/07/12 03:40:58 PM
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