カテゴリ:育児
土日にかけて37度台の熱を出し、
時折り咳込んでいたチビちゃん、 月曜日には熱も下がったが、 まだ本調子ではなさそうなので、 1日休ませることにした。 といっても、熱はなく割合元気だったので、 一緒に期末テストのための復習をしていたのだが、 勉強に疲れたのか、ふとした拍子に急に怒り出したチビちゃん、 ソファのクッションにうつぶせになって動かなくなった。 そのままほうっておいたら、 10分ほど経って、突然むっくりと起き上がり、 つばめの横に来て、こう言った。 「お母さん、人間というのはただの60億個の 細胞の集まりにすぎないやろ」 にわかに何を言っているのか分からなかったつばめ、 とりあえず、そうだね、とあいづちを打ったところ、 「人間はただの細胞のかたまりに過ぎないし、 全てのことは、ただの物質の反応にすぎないよね」 と言い出した。 「生きるとか死ぬとかいうけど、 それも単に有機物が無機物になるだけで 単なる物質の反応やろ」 「そう考えると、人生は単なる暇つぶしにすぎないよね」 淡々と語るチビちゃんの言葉に、 なんと、そうだったのか! と子供に人生の意味を教えてもらって 目から鱗のつばめ。 そもそも私たち人間は死ぬまでの時間の暇つぶしのために、 勉強したり、仕事をしたりしているにすぎなかったのか。 それが、いつの間にか暇つぶしに夢中になりすぎて ああ忙しい、忙しい、と言っている。 そう考えると人間とはなんと愚かなことか。 心ではチビちゃんの言葉に感心していたつばめですが、 親という立場!?からしてみると、 子供の言うことに感心ばかりしていていいものか、 という思いもあり、 「確かにそうかもしれないけど、 短い人生の時間をどうやって暇つぶしするかは その人の自由だからね。 お母さんは仕事をしたり、研究をしたりするのが 好きで楽しいからそれをしているんだよ」 などとエラそうに言ってみたが、 チビちゃんの提起した話題と論点がずれるばかりで、 好きで楽しいからやってたはずのことに 追い回されている自分が、なんだか滑稽に思えてきた。 「お金や名誉のために、頑張ってどうなる? 全ては物質の反応にすぎないのに」 というチビちゃんに、ここはやはり、 頑張ることは意義あることだと伝えなければいけないのでは? と思ったつばめ、 「人はただの物質ではなく、とても複雑な構造をしていて、 自分の意思というものを持っているでしょう? 人はただ物質の変化に身を任せるだけでなく、 自分の意思によって、何かを変えることができたり、 周りの世界に影響を与えられると思っているから、 一生懸命頑張るのではないかな、 この世のために有意義なことをして、世の中の人、 ひいては後世の人に良い影響を与えたいと思って 人は仕事をしているんじゃないかな」 などと言ってみたが、 チビちゃんの提起した科学的かつ哲学的問題の答えには 到底なりようもなかった。 チビちゃんに、なぜ急にこんなことを思いついたのか、と聞くと、 急にじゃなくて、ずっと前から考え続けてきたことなのだという。 ほんと、4年生の子供だと思って馬鹿にしてはいけないな、 子供でも、大人より深く人生の意味を考え、 真理を知ろうと模索し続けていることだってあるのか、 と改めて子供に教えられた気分。 人は皆、大人になると、 子供のときに感じていたそんな人生への問いを忘れて、 暇つぶしのためにやっていたはずのことに忙しくなりすぎて 人生の意味など考える暇がなくなってしまうのかもしれない。 チビちゃんの言葉に、 色々と考えさせられた月曜日でした。 ↓6月の端午節の三連休、プール開きしたばかりの団結湖プールへ。 知らないお兄ちゃんと砂遊びに夢中のチビちゃん。 団結湖プール写真2 posted by (C)つばめ ふたり目ちゃんも思いっきり遊びました。 団結湖プール写真 posted by (C)つばめ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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