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テーマ:心の病(7246)
カテゴリ:TA心理学(交流分析)
禁止令は、親の三つの自我状態P(親の自我状態)、A(大人の自我状態)、C(子どもの自我状態)のうち、Cからの否定的なメッセージを受け取った子どもが、それをもとに自己の脚本の中に作り上げる「自分への命令」です。
ある親は、自分の子どもに対して、NP(養育的な親の自我状態)から「好きなように遊んでいいんだよ。」というメッセージをやるでしょう。しかし、子どもの頃、必要以上に厳しく育てられ自由に遊んだ記憶のない親は、違う場面では遊んでいる子どもにしっとを覚えて、NCからの否定的なメッセージを「冷たい目線」「邪険なそぶり」「イライラした調子の声」で与えるかもしれません。 このメッセージを受けとめる子どもも受けとめない子どももいるわけですが、ある子どもは「ぼくは子どもらしく遊んじゃいけないんだ。」という認識を「子どもらしく遊ぶな!」(子どもであるな)という禁止令として自分の中に持ってしまうかもしれません。 これが、子どもが禁止令を持つメカニズムです。子ども自身の最終選択・決断が大きな意味を持ちます。親のメッセージがそのまま流し込まれるわけではありません。 子どもの気質+環境(親からの刺激)+子ども自身の決断=禁止令 現代TA心理学では、12個の禁止令があるといわれています。 1 存在するな 2 成長するな 3 成功するな 4 重要であるな 5 自然に感情を感じるな 6 健康であるな・正気であるな 7 仲間になるな 8 実行するな 9 子どもであるな 10近づくな(愛するな、信用するな) 11おまえ(男、女)であるな 12考えるな とくに、「存在するな」は危険な禁止令です。三つの逃避口の内の「自殺自傷」の逃避口と「他殺他傷」の逃避口と密接に結びついています。 三つ目は「発狂」の逃避口。逃避口は甘い甘い逃げ口です。逃避口が開いている人は、どうにも我慢ができない事態が起こったらどれかの逃避口に逃げ込んで自分の課題から免れようと思っています。 ………………………………………………………………………………………… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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