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我思う、ゆえに我あり

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yukie_yo

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September 14, 2010
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カテゴリ:時事
今この瞬間、民主党の代表選で話題が持ちきりですが、まだ私がおきている時間には開票結果がでないと思われるので、今日は今朝出てきた素敵なニュースを取り上げます。

そう、岡田外相が元米兵捕虜に謝罪したというニュースです。民主党の外交政策で一番評価しているのが、自民党政権では考えられなかった、第二次世界大戦中の政府の行為に対する見直しです。

この米兵捕虜というのは、バターンの死の行進の生き残りです。太平洋戦争の緒戦で、日本軍が勝利していた頃、フィリピンで大量に米兵が投降。日本軍は当時米兵がそんなに大量に捕虜になるとは思いもしなかったので、(特に日本軍は捕虜になりそうなときは自決しろと教えていたので)どうしよう?となった。

自分たちの移動手段は持ってきたけど、そんな米兵の移動手段や食料なんぞない。というわけで、戦線の移動に伴い、こうした捕虜たちは、水や食料が乏しい中、徒歩で歩かせられ、かなりの死傷者を出した。

それでも、生き残った捕虜たちは、日本に送られて、麻生元首相の家が経営している炭鉱、三井、三菱などで働かせられた。なのに、戦後こうした捕虜たちへの謝罪、補償は未だ行われていなかった。

実はこのバターンの生き残りの人たちの代表、テニー氏には会ったことがある。

色んなところで講演しているせいか、ものすごく話し慣れていて、面白い人である。

さすがにバターンは大変だったといっていたけど、その後彼は確か三井の炭鉱に送られた。何とかうまく日本兵と付き合う方法を見つけたようで、結構のんきに生きていたようだ。

監視役の日本兵は米兵よりも精神的にも肉体的にも強いんだ、と自慢していたようで、テニー氏が、じゃ炭鉱内の柱だか何か重いものを運ぶ仕事をやれるか、と挑発してみたところ、日本兵はよっしゃとばかりに一日かけて米兵たちの仕事をやってみせたという。(テニー氏たちは労働が減って大喜び)

他にも、捕虜による出し物を年末やることになったときのこと。日本人にいろんな色のビンを集めてもらった。ビンを割って、女性用の下着にくっつけて、それを着て体格のいいアメリカ人捕虜がラインダンスをしたそうな。大爆笑ものだったらしい。

そんなある日、監視役の日本兵がいなくなった。おかしい。と同僚と話していて、炭鉱から出てみよう、ということになった。無断で出て行ったら、見張りに殴られるのが通常。

しかし、あれ?誰もいないし、逆に作業場の門番が挨拶してくる。そうして、どうやら戦争は終わったらしい、という結論に達し、一日かけて、どこかの米軍キャンプにたどり着き、無事アメリカに帰ったらしい。

けど、このテニー氏が面白いのは、その後だ。

カリフォルニア州の彼の自宅に留学生のホームステイを引き受けることになった。

そうしたら、日本人の若者がやってきた。互いに驚いたが、なぜか、ものすごく二人は馬があったそうだ。年も全然離れていたけれど。

で、その若者が日本に帰っても手紙のやり取りは続き、やがて、若者が結婚することになった。で、テニー氏夫妻を日本に招待して、結婚式に来てもらった。さらに、驚くなかれ、その若者、結婚式の翌朝、テニー氏を起こして、一緒にハネムーンに行きますよ、といって、4人で箱根か熱海に行ったという。

そんなこんなでずっと日本とアメリカを時々往復している。で、私が合ったときは、その若者が病気になって手術をするとかで、テニー氏が日本に見舞いにいったとき。

そう話してくれたテニー氏、日本では日本政府に強制労働の謝罪を求めていた。まあ、出来ないだろうけどね、(当時自民党政権)といっていたけど。もし、謝罪されて補償をもらえたらどうするの?という質問にも、どうせお金を使う用もないから、それで記念財団でも作って日米間の橋渡しの一端にするよ、って言っていたのが印象的でした。

そうした人生を送ってきたテニー氏なので、今日のこのニュース、テニー氏のために、素直にうれしいです。





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Last updated  September 14, 2010 01:04:48 PM
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