コスモポリタン・ライフ

昨日、アジアン・レストランに行った。

・・・・・といっても、

ここは、

アジア料理のかいつまみと、

ピザ・パスタ、ハンバーガーなんかも混じってる

アジアン・スタイル？のお店、

といったほうがいいかもしれない。

このお店「Japengo」（ジャペンゴ）という名は、

どこから来たのか知らないけど、

まあ、

お店のメニューもそんな感じだ。

さて、

以前、ここに来たときは、

平たい皿に

多目の天ぷらの衣のせいで、

汁が吸い取られた

干潟式「天ぷらうどん」を食べたのだけど、

かといって

味のほうは、悪くはなかった。

これも、和食の新しい「スタイル」？かとも

思ったのだけど、

今回は「焼きそば」を頼んでみた。

そして、

この「焼きそば」も新しいスタイルだった。

一見、普通に見えるのだけど、

けっこうな具入り。

野菜のほかに、シーフード、

その上、

小粒で揚げた

白身魚のフリッターまで入っていた。

いか、えびではとどまらず、

白身魚のフリッターとは

カロリーアップで

かなりのボリューム。

そんな焼きそばを食べながら、

先ほどから

向こうのテーブルに座っている

お客が気になっている私は、

何気に観察モードに入っていた。

・・・というのは、

そこには

二人のアバヤを来た若いアラブ人女性が

座っていた。

一人は、

どうやら巻き寿司を注文し、

もう一人は麺類（焼きそば系）を頼んだらしい。

しばらくして

料理が来たのだが、

私の目を引いたのは・・・・・・

巻き寿司さんの女性。

「おっ！」

箸を使って食べている。 

「箸が使える」ガイコク人は

何らかの理由で

食べれ慣れていると思われるが、

この巻き寿司さんは、

和食を食べ慣れているのだろうか？

もう一方の、

焼きそばさんは、

ありがちにも「フォーク」使い。

くるりと見回し、

ほかのテーブルに目をやると、

そこにアラブ人女性、二人組み。

アジアン・メニューを食べているが、

しっかり

フォークでつっついていた。

また、

ある別のアジアン・レストランに行ったとき、

ローカルのカップルがいた。

彼らは、

最初、ナイフとフォークを使って

食べていたのだけど、

あるとき、男性が

箸を使って食べている隣の中国人を

チラチラ見ながら、

箸に手を伸ばし、

どうやって使うのか、

試行錯誤し始めた。

あれこれ、

握っているのだけど、

うまく操れない様子。

結局、

最後には、

ウェイトレスの女性を呼んで、

その箸の使い方を伝授してもらっている・・・

といった光景も見かけたが、

これがなかなかカワイかった。

食の広がりとともに、

ちゃんとしたその国の料理が食べられる

というのはもはや難しいし、

料理もその土地に応じて変化する。

アジアンや和食が箸を必要としない

食べ方も出てくるかもしれないが、

それと同時に

私たちに欠けていくのは

箸で食べるという「常識」。

「え？焼きそば？

これはフォークで食べる料理なのよ」

と、彼女が教えている。