[ホテル・レストラン]の記事一覧 | Carolina Life Part II

ホテル裏話　No.2　～ホテルの部屋の声～

私はよくルームサービスのヘルプに行きました。ホテルでは顧客や結婚式を予定しているカップルに対してサービスでフルーツの盛り合わせを差し上げます。通常は昼下がりのお客様がチェックインする前の時間帯にマスターキーで各部屋に入りフルーツを置いていきます。必ずその時はノックしてお客様が入ってないか確認してから部屋に入ります。ある日、いつものようにヘルプに行って各部屋を回っていた時のことです。部屋をノックすると中から声がします。････････Σ(￣ロ￣lll)　こ、これはっ！！中でＨしてる声が聞こえるではないですかっ！ちなみに午後３時半でございます。どうしようか？と迷った挙句に他の部屋を先に回って最後に例の部屋に戻って再度チャレンジ。コンコン･･･　「ルームサービスです、ホテルからサービスのフルーツお持ちしました」バタバタバタ･･･(と音がして)「そんなもの頼んでないから！」と中から声がする。「でもこれはホテルからのお客様へのプレゼントなんです」と私。「えーっ？じゃちょっと待って！」と言ってバスローブ姿の男性がドアを開けてくれた。中に入ると乱れたベッドが･･･(苦笑)でも女性の姿はなく、どうやらバスルームに隠れているらしかった。後で確認したら翌日に結婚式を控えたカップルさんの部屋だった。結婚するまで待てなかったのね～(爆)よくホテルの隣の部屋に対して(うるさくしたら悪いから)と思う人がいますが"廊下にも声は筒抜け"だということをここに記しておきます。アノ時の声は尚更ですが耳に入ります(笑)ちなみにクリスマスイブのルームサービスは最悪です。何でこんな時に働かなあかんのや！(何故か関西弁？)と思います。私はレストランでカップル２００組にサービスした後にルームサービスのヘルプに行きましたが非常に切なくなったもんです(T-T)

ホテル裏話　No.1　～デビュー編～　

私は某都内ホテルのダイニングレストランで働いていたことがありました。そこで学んだことは数え切れません。そこでの経験をいくつか折に触れて書いて行こうと思ってます。まず、ホテルで朝食を初めてサービスした時のこと。私がいたレストランはホテルの中でもいろいろな方が来ますが中でも政界財界の要人が来ていました。初めての泊まり番で朝食サービスをした時のこと。マネージャーに「おい、テーブル１番にコーヒー持ってけ」と言われて、緊張しながらコーヒーを出しに行った私。するとそこの席の方に「お前見慣れない顔だな、新人か？」と聞かれ「はい、今日が始めての朝番なんです」と答え引き下がろうとしたら「マネージャー呼んでくれる？」と言われたのでマネージャーを呼びに行きました。５分後･･･････大声で「オイ、yukinaterどこだ？」と裏に入ってきたマネージャー。かなりご立腹です。びくびくして目の前に行くと「お前なぁ、コーヒーをパン皿で出す奴があるかっ！」（￣□￣；）！！　やっちゃった･･･それもそのお客様は常連中の常連、貸しビルで有名な某会社社長だったのです。その日のマネージャーは「お前新人教育やってんのか？」と言われ恥をかいたのでしょう、かなり怒られました。でも危ないです、熱いコーヒーをパン皿で出すなんて。コーヒーはちゃんとコーヒー皿で出さないとカップがずれます。間違ってコーヒーがかかっちゃったらエライ事です。(お客様にかけたことありますけど大変でした)その社長もそうですし、某企業の会長もそうでしたが朝食は子細かに決められていました。まず、座ったら朝絞ったオレンジジュースを出し、飲み終わった頃にコーヒーを持って行きその直後にメロンを出して食べ終わったらオムレツを出す、のように。その人ごとに決められたメニューや作法があって覚えるのが大変でした。以前外務大臣をしていらした●●さんはちょっと怖いお顔からは想像できないけどワッフル＆紅茶が定番でした。周りにいっぱいSPがいる中でワッフルと紅茶で朝からミーティング。さすがお坊っちゃま出身の政治家だ！と思ったもんです。ちなみにその後に先輩が迎賓館にヘルプに行った時に●●さんがいて先輩は●●さんがコーヒーを飲んでいるのに気が付きました。「あの●●様、よろしかったら紅茶お持ちしましょうか？」と気を利かせて聞くと「いいよ首相がコーヒー飲んでるし俺もコーヒーで」と言われたと言ってました。そんなところで合わせなくてもいいじゃないか、と思ったのは私だけでしょうかねぇ(笑)そんな風に私はレストランで働く日々をスタートさせた訳です。