相反する陰陽 合体する陰陽
エレファンテ島の石窟寺院(インド ムンバイ)
Grotta del Elefante/ Isola di elephante, oppure Gharupuri,
『インド夜想曲』は夜の物語である。失踪した親友を探す、アニマのアートマ(本体)とマーヤ(幻影)、創造と破壊と調和の3つの顔を持つシヴァ神(この像がここエレファンテ島にある)、アーデルベルト・フォン・シャミッソー Adelbert von Chamisso (詩人で植物学者)の『ペーター・シュレミールの不思議な物語(影をなくした男)』、フェルナンド・ペソア(ポルトガルの詩人)の『不穏の章・断章』に見る2つの人生(子供の頃からの夢見の人生、世間で生きる人生)、病院の山のようなカルテと死を待つだけの病人の部屋、映画の脚本の枠の外という言葉。主題は物語の背後に隠されているように見えるが、たくさんの布石が主題を物語る。陰にとっての陽、陽にとっての陰。ただそこには何も意味はない。意味の無さに耐えられないことに折り合いをつけるため、信仰や宗教や神や仏という「概念」という、自然には無いものが生まれた。
『島嶼見聞録』しましまけんぶんろく 電子書籍 公式サイト
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