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読書ノォト 神話 易経 外国語 古典

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2017年04月21日
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『大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち』藤井一至 (ヤマケイ新書)

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土。

"土は、植物や昆虫の躍進、恐竜の消長、人類の繁栄に場所を貸すだけでなく、生き物たちと相互に影響し合いながら、5億年を通じて変動してきた。"

–「まえがき」より–

宇宙飛行士ガガーリンが「地球は青かった」と言ったらしいということは、もちろん知っている。しかし私は子供の頃から、地球はチョコレート色の星だとずっと思ってきた。何故なら足元の土はチョコレート色だから。黒でもない、茶色でもない、しいていえばこげ茶色、チョコレートと同じ色の土が、いつも足元(自宅の庭)にあった。

土は、様々な、いや、すべてのものを「載せて」いる。(易の教えでもある。坤(こん=地)の徳のひとつに「載せる」ということがある。)そして載せているものを選んではいない。選り好みをせずになんでも載せる。土から植物が生まれ、その植物が枯れて腐って土になる。生成を促すのも、死骸を取り込むのも土だ。岩石が風化して土になる。五行思想の土性の役割がそのまま土の役割である。

本書によれば、ガガーリンは「地球は青みがかかっている」と言ったそうだ。ほーら、やっぱり。青みがかったベールのようなものがかかっていたそうだ。一方、地球の表面の七割は海洋だから、青かったと言ったとしても表現が当たっているだろう。

海洋の底も、土だ。土は大海をも載せている。本書はその「土」に魅せられ、世界中の「土」を研究しに飛び回る専門家の、とてつもなくマニアックな本である。

約3万年前の姶良火山(あいらかざん)の大噴火の火山灰は関東平野まで届いていたことや、屋久島の縄文杉のあたりの土はどこまで掘ってもフカフカな土であること、鬼界火山(九州南部の海底火山)など、現地を訪れた専門家ならではの本である。縄文時代は、土は今より1メートル下方だったらしい。塵も積もれば「土」である。

写真は、猪目洞窟(出雲)の地層。





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最終更新日  2017年04月21日 14時45分04秒


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