人間>霊
本日のテーマ:「幽霊」みなさんは霊の存在を信じますか?って書くと駅前で怪しい宗教の勧誘してるみたいだけど、僕は信じてます。というか家の母がですねー霊感があるみたいなんですよ。とはいえ「そこに霊がいます」とか「憑依して」なんて類いではなく、ちらちらと見たり、感じたりするらしいのだ。親戚の方のお誘いで山中湖畔にあるペンション風なところに泊まった時も、現実と夢の狭間で、自分が寝ている部屋のドアをすごい勢いで叩く音がして、起きあがってドアを見てみたら握りこぶしの形がくっきりと残されていたという。しかも隣には父が寝ていたので、当然誰かがドアを叩けば気づくはずなのにである。その後急激に体調を崩した母は逃げるようにそのペンションを後にし、自宅に着く頃にはすっかり元気になっていたというのだ。さらに自宅で寝ていたら体の上を黒い影が通り抜けていって、しかも体をもっていかれるような強い力で引っ張られたとか、江戸時代風な白装束を来た女の人が座っていたとか。やれ日光だ沖縄だとかそのような体験記を聞かされると、霊の存在を信じるしか理解しがたい事が多いのである。僕はというと霊感というものは受け継がなかったみたいである。一度として見た、感じた、写真に収めたなどということはなく、一度くらい霊を見てみたいという気持ちは普通の人並みにある。まぁ大学生というものは若気の至りってやつでこういうものに立ち向かってみたくなるものなのであり、当然のように心霊スポットなんて呼ばれるところにも行ったことがある。みんな見たい見たい言ってるくせに、いざ現場に着くと「お前行け、俺は後だ」と尻込みするものである。しかしただの廃墟である。怖い話などしながら現場につくと嫌でもイメージが残って腰が引けるが、僕の場合は率先して中に入っていった。すると嫌々言ってた奴も仕方なしに着いてくる。まぁ僕としてはこんな人間を見てるのが楽しくてそういうとこ行ったのかもしれない。で、霊はというと当然いない。はっきりいってただの廃墟、数百数千の人達が同じように霊見たさに集まり散らかしているだけで、お化け屋敷さながらなのである。マンションらしき最上階に行って「ああ、結局何もなかった」って帰るだけなのである。そんな時TVでみた「八王子城跡」という霊スポットが凄いというので興味を持った。元々合戦があったところで1日にして落城したらしいのだが、とにかく色んな本とかに「ここはヤバイ」とか書いてあったので、ぜひ一度行ってみようってバイトのメンバーに参加を募ったのである。しかし越谷から八王子というのはかなり距離があり車も必要であったので、大学生であってもなかなか都合をつけるのは難しく実現はできなかったのだ。そんなおり、車も手配でき暇なやつが3人ほど都合つくことになり、この八王子城行きが現実味を帯びてきたのだ!もちろんワクワクドキドキである。いつにするかいつにするかと考えてるうち、あるバイトメンバーの一言によってこの旅は中止せざるをえなくなったのである。その一言とは「最近、心霊スポットに集まる若者目当てのカツアゲ団が出没してるらしいよ」。終了~っ!!八王子行き中止~!!ま、結局は霊よりも人間様の方が怖いっちゅーことだ!