父と母の強い希望で金閣寺にも行きました。
京都御所と京都御苑を3時間かかって歩いていたため、
金閣寺についてもすぐには動けませんでした。
父と母が「車いすで行ってみる?」と
言ってくれたのですが、両親に車いすを押すことをお願いできませんでした。
娘の車いすを押すという気持ちを想像しただけで、
子供がいない私でもとてもつらくなるということが
分かります。
おととし弟の乗った車いすを自分で押してみてどれだけ大変か
よく分かりました。
今でもその大変さは忘れられません。
弟にお願いする時は看護師だということもあり
あまり抵抗はありませんでした。
できるだけ自分のことは自分でしたいと思いますが、
どうしてもという時、これからも弟を頼りにしてしまうかもしれません。
車の中で20分ほど休んだら、なんとか歩くことが
できました。
ゆっくりゆっくり歩いていたら、
ちょうど夕日がきれいにさしこんで、金箔がとてもきれいに
ひかりました。
きらきら光った金閣寺を見ることができたのはとても運が
よかったです。
神様からのプレゼントをもらったような気持ちになりました。
ゆっくりゆっくりだったけど、しっかり金閣寺のお庭を
ふみしめました。
がんになってからほとんど休みなく、
3時間も歩いたことほとんどありません。
両親と行くことができたことと、たくさん歩くことができたことが
とてもうれしい京都旅行でした。
両親と見ることができたきらきら光る金閣寺、
忘れません。