2006/12/09(土)07:38
anneちゃん教育を語る その23
~いじめの背景~
私が語ったいじめは、
言ってみればいじめのモチーフのひとつにすぎないんだと思います。
かつてはそうだったけど
今はもっと深刻なんだよ、という人の声が聞こえてきそうです。
なぜなら、助けようと手を差し伸べたら、
今度は自分に火の子がふりかかってくる・・・
しかもそのいじめは、以前よりも陰湿なものだったりする・・・
昔もいじめはありました。
けれども昔よりも今のいじめは違ってきているように思います。
何が違うのでしょうか?
子どもたちの世界は、大人の社会の縮図です。
子どもたちのいじめが深刻化しているとすれば、
それはその子どもたちの手本となる大人の社会のそのものの
影響を受けているというのが本当の原因です。
ドメスティックバイオレンスの原点がここにあります。
強いものが弱いものをいじめて、
ストレスを発散させることで自己を満足させているという
パターンです。
会社で、上司にいびられストレスをためこんだ夫が、妻にその
ストレス解消の刃を向ける。
妻はそのストレスをわが子に向ける。
そして、わが子は、自分よりも弱い立場のものにたいして
ストレスを発散させる・・・
これはあくまでもたとえですけれども
そのような連鎖がそこには存在していることもあるのです。
いじめが悪いというよりも
いじめたくなるような自分の心と向き合うことが大事なんですね。
そのような行為に走るよりも
もっと前向きに自分を成長させるような方向へと
エネルギーをそそぐことを
子どもたちが学んでいくことが大切なのだと思います。
そして、それは大人たち自身も、です。