鉄鋼王アンドリュー・カーネギーの墓碑名
1835年スコットランドに生まれてアメリカに渡り、13歳のときから週給100円で働き始めた少年がいました。彼は家が貧しかったため教育を受ける機会に恵まれませんでした。そんな彼はやがて、橋をつくる会社を創設して大きな成功を収めました。彼はその後、ジョン・ロックフェラーに次ぐ、史上2番目の大富豪となりました。彼は、生涯を通じて、教育、文化、平和機関に3億5000万ドル以上寄付しました。彼の名は、アンドリュー・カーネギー。彼の墓碑に刻まれている言葉はあまりにも有名です。鉄鋼王アンドリュー・カーネギーが自らの墓碑名に刻ませた言葉はこのような言葉です。"おのれよりも優れた者に働いてもらう方法を知る男、ここに眠る" 事業の成功がメディアで取り上げられる時、その成功は、あたかもトップ一人の功績であるかのように伝えられます。しかし、どんなに優れたトップであっても、一人の力で成功しているわけではありません。成功している企業のトップは、必ず誰かの力を借りて成功しており、まさに、「おのれよりも優れた者」が必ずいます。軍師、参謀、指南役、相談相手など、いろいろな表現がありますが、経営者にはそのような相棒と呼べるパートナーが必要です。パートナーとは、「命令する相手でもなく、役職の上下関係があっても、それを弁えながら、対等な話し合いができる人」です。たとえば、徳川家康には本多正信、豊臣秀吉には竹中半兵衛と黒田官兵衛、劉備玄徳には諸葛孔明をはじめ関羽と張飛に趙雲子龍がパートナーと言えるでしょう。成功している会社の社長には必ず、「イエスと言ってくれる部下」ではなく、「ノーと言ってくれる人」、「もっといいイエスを言ってくれる相棒」が数人います。事業を通じて社会に貢献することこそ本当の成功であり、事業を成功させるためにどうすればいいかを鉄鋼王アンドリュー・カーネギーの言葉が教えてくれています。他にも、素敵な名言が沢山あります。「賢い人は、徹底的に楽天家である」、「他人を豊かにできなければ、あなたも豊かにはなれない」、「普通の人間が持って生まれる財産と言えば、時間だけだ」、「チャンスに出会わない人間は一人もいない。それをチャンスにできなかっただけである」、「笑い声のないところに成功はない」本当に素敵な言葉ばかりです。自分自身の生き方や在り方に通じる言葉が沢山あり、大きな勇気をもらえます。ドイツの名宰相ビスマルクの言葉「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」。こうありたいものです。