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ゆ り ぞ お

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ゆ り ぞ お@ Re[1]:☆今年のクリスマス・ケーキ☆(12/24) あーごんさん コメント、Thank You!!! …
ゆ り ぞ お@ Re[1]:引越しました (*^_^*)(12/11) あーごんさん コメント、ありがとう (^_…
あーごん@ Re:☆今年のクリスマス・ケーキ☆(12/24) おいしそう!!! ざく〇かな? 食べたこ…
あーごん@ Re:引越しました (*^_^*)(12/11) まあ、すてきなおうち! おしゃれな外構え…
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March 17, 2016
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カテゴリ:books#

若槻慎二は、生命保険会社で「既契約についてのアフターサービス」が専門の部署「保全」に属している。

ここでは、犯罪やトラブルが絡む事例もしばしば起こる。

ある日若槻は、顧客である菰田重徳(こもだしげのり)から指名され、

訪問すると、そこには菰田の息子の首吊り死体があった。

若槻は昔、兄を自殺で亡くしており、兄の存在とオーバーラップしてしまう。

その後、菰田は息子の生命保険金を執拗に請求してくる。

異様なまでの粘着性と、過去に障害給付金を詐取した経緯から、

若槻は、菰田が息子を殺したと確信するが・・・。


著者の勤務経験による生命保険会社の裏側や、

サイコパスを心理学的に分析する見解が興味深い。

作品全体を流れる陰鬱な雰囲気がとにかく不気味。

早く読み終えたくてたまらなかった。


若槻が見る夢にたびたび登場する蜘蛛は、

芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を想起させる。

釈迦の慈悲で罪人のカンダタは救われるはずであったが、

釈迦の怒りに触れ再び地獄へ落とされてしまう、という寓話だ。


奈落の底で始まった本作は死者の弔いを終えて完結する。


物語が、4月8日(釈迦の誕生日)に始まり、

8月23日(地蔵盆)で終わることがそのメタファーのように感じた。







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Last updated  March 17, 2016 08:46:13 AM
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