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太平洋戦争の中・・・春も間近の3月10日・・・
東京の下町を中心に2時間で十万人以上の人が亡くなった大空襲があった。 二夜連続日本テレビ開局55年記念ドラマ「東京大空襲」は・・・ 藤原竜也クン、堀北真希ちゃん主演の 東京大空襲を軸とした+α恋愛ドラマということでいいのかな? 第一夜で東京大空襲のクライマックスになったから・・・ ヤバイと感じていたが・・・思った通りの展開だった。 題名を変えるか、3時間程度で一夜でまとめるか・・・どちらかの方がよかったかもなぁ。 もし、戦争の悲惨さを伝えたいなら・・・ 東京大空襲による悲劇に重きを置いてストーリーを絞り込んだ方が~ 伝わったかもしれないし・・・ 炎上した病院で、少女と共に亡くなったと思っていた医師(岸谷吾郎)と 花嫁衣装と共に炎に包まれ亡くなったと思った看護婦(国仲涼子)は・・・ 後で思いっきり生き返り→目がテン。 そして、復活登場したものの・・・また・・・死んでいくって・・・?! 3月9日に心臓手術をした藤原竜也クンは業火の中~出血もなく逃げて、 隅田川に飛び込むが→その後救出され、 傷口の炎症なく召集令状をもらうくらいまでに快復っと。 藤原竜也=博人の父親である警察署長の水橋博明(舘ひろし)が煙火の中、 日本国警察官として割腹するのはまだわかるが・・・ 水橋家ゆかりの人々が、街を歩いているそばから次々に爆殺されたり・・・ 生還した国仲涼子ちゃんと許嫁が海辺で再会直後、 タイミング良く?爆弾が落ちてくるに至っては・・・お口があんぐり。 このドラマでの収穫と言えば・・・ 国仲涼子ちゃんの許嫁の兵士役で、 ホームレス中学生でいまや億万長者=麒麟の田村くんは~ 昭和顔なので兵隊さんの役がピッタリだったってことかな。 何度も九死に一生を得たにもかかわらず・・・ 最後にはアクション映画もどきに ひとり叫びながらドアップで機銃掃射に倒れる堀北真希ちゃん・・・ また、真希ちゃん共々空爆され画面からいつの間にか居なくなった藤原クン 同様に爆撃で消えていた知人の少女・友子ちゃんは、 戦後、韓国人夫妻の養女となって朝鮮半島に渡っていたらしい。 そして、帰国老女と孤独な独居老人の間柄になって60年後のラストに再度登場。 ストーリー展開もどこか脈絡はなく・・・ ただひたすら人が死ぬことによって、戦争の悲惨さ愚かさをみせるという展開は?? 上手い役者さんが揃っているドラマなのに・・・残念な気がした。 脚本や演出に、泣かせよう、泣かせようとする意図が見え見えな感じで・・・ いささか~しつこいって気になったもん。 まさに~キルビル状態。 母と二人で~しら~っと、興ざめ・・・ フィクションとは言え・・・残念だよなぁ・・・ ドラマで設定された5月の東京西部地区空襲の目撃者である 私の母親と一緒に観ていたからさ・・・ あの展開は・・・ちょっと気の毒な気がしたよね。 あのドラマで唯一母親が共感したのが・・・ 逃げ場もなく熱いからどうしようもなくて~ 人々がプールに飛び込んだが、その上を炎が這って・・・ 煙火を逃れようと男の子がプールに入ったものの、 頭上から大人が次から次へと飛び込んできて・・・ おぼれて死んでしまうシーン・・・ 私の母親によく少女画報を送ってくれた知人のお姉ちゃんは 3月10日の深夜、10代の乙女盛りに国民学校のプールで ドラマの中の男の子と同じように死んでいった。 彼女のお父さんとお母さんだけが・・・生き残った・・・。 そして~コンクリートだからと国民学校の体育館に逃げ込んだ人は、 高熱で出入り口の鉄の扉がゆがみ、出られなくなってしまったらしい。 内部は蒸し釜のような状態・・・まさに地獄絵図だったであろうと・・・ 戦争体験のない私ですら容易に推察出来る。 監修は海老名香葉子さんとのこと。 彼女は静岡県沼津市に疎開していた時に起きた東京大空襲で、 両親・祖母・長兄、次兄・弟の家族6人を亡くし、 三兄(釣竿職人・竿忠5世4代目の中根喜三郎氏)と共に戦災孤児になった。 彼女も私の母親同様、東京大空襲を実際に体験したわけではないので・・・ 東京大空襲後の状況や実被害にあった周囲の体験者から 聞いたものであると推察する。 一方、3月10日にTBSが放映した 『シリーズ激動の昭和・・・ 3月10日東京大空襲 語られなかった33枚の真実』はよかったと思う。 東京大空襲の惨状が記録に残った地上からの写真はたった33枚しかない。 その惨状を撮影した仲村トオル氏演じる警視庁警察官の石川光陽氏を 主人公にしたドラマ仕立ての半ドキュメンタリー。 日米双方・・・様々な人の証言を基に構成されたドラマだった。 実在した人物にフォーカスしたため、非常にリアリティがあったね。 やはりドラマなので、芝居仕立ての部分はあったし、悲惨なシーンもあったけれど・・・ 石川光陽氏の目を通してみた静かな映像描写に戦争の悲惨さをみせていた。 しかし・・・どちらのドラマにも共通だったのは・・・ 昭和20年3月10日未明・・・ 春も間近・・・ 桜の名所の隅田川・・・ 昭和から平成に移り変わった今も架かる言問橋・・・ あの橋の上で幾万の命が燃え尽きていったということである。 戦争の犠牲になった多くの方々のご冥福を心よりお祈り致します。 合掌 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
フィクションって書いてありましたよね。
フィクションを物語として見ればいいだけのこと。 こんな悲惨なことがあったことは、十分に伝わりますよね。 それ以上でも以下でもない。 その中にあったストーリーにリアリティないと文句言うならこういうものを見ないことをおすすめします。不愉快です。 (2022.09.01 14:51:14)
abc さん コメントどうもありがとうございます。
おっしゃるとおりですね。 観なければいいんですよね。 観てしまったわたしは、「フィクション=作品」の個人的評価や意見や感想を書いてしまったということです。 (2022.12.21 22:39:49) |