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テーマ:愛しき人へ(908)
カテゴリ:「日本」ネタ
「あと3ヶ月くらいの命です」
8月下旬に、お医者さんから、こう言われていたので、心の準備はできていました。 でも、実際に、父の死を目の当たりにすると、ズド~ンと落ち込みました。 パソコンに触る気持ちが起きず、日記も滞ってしまいました。 書き込みをしてくれていた方々に返事を書けずに、本当に申し訳ありませんでした。 12月29日。 病院の昼食は、父の好物のカレーライスでした。 「美味い、美味い」と、本当に美味しそうに食べていました。 正月を家で過す許可が下りたので、僕たちは、家へ、父の着替えを取りに返りました。 そして、夕方に、病院から電話がありました。 「様態が急変した」 僕たちは、タクシーに飛び乗って、病院へ向かいました。 その時、タクシーのラジオから、イーグルスの「デスペラード」が流れてきました。 タクシーの窓から、夕暮れの町をボンヤリ眺めながら、その曲を聴いていました。 悲しみが込み上げてくるのを感じました。 個室に移された父を、家族で見守り続けました。 頭の中で、「デスペラード」が鳴り止みません。 翌朝5時少し前に、父は、静かに息を引き取りました。 苦しむことなく、眠るように亡くなったのが、せめてもの救いです。 おそらく、朦朧としていく意識の中で、父は、最期に、僕に向かって言いました。 「プラハで、頑張れ!」 クラシック音楽と社交ダンスを愛する父が、プラハを訪れることはできませんでした。 僕は、父の分まで、プラハという街を愛することを、新たに誓いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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