一期一会（ぼくの読書日記）

[海外裏旅行・旅行記] カテゴリの記事

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  「いちばん危険なトイレといちばんの星空」を読みました

  自転車で世界を一周した著者（石田ゆうすけ氏）が見た、感じた「世界一」の数々です。危険な場所、危険なホテル、危険なトイレ、大峡谷、巨大滝、遺跡、星空、メシがうまい国、メシがまずい国、うまいビールなどの全３０篇。１８４回もパンクしながら約９万5,000キロの自転車旅を綴った、前作「行かずに死ねるか」では、世界８７カ国を訪れ、旅の期間もなんと７年半もかかったそうですが、帰国後に行った講演などで必ず寄せられる質問は「○○が一番だったのはどこか？」なんだそうです。そんなに聞かれるんだったらいっそのこと「独断による世界一」を決めてしまおう！という意味も込めて書いたのが本書です。「行かずに死ねるか」の続編とは言いつつも、前作では書ききれなかったエピソードや、内容そのものもまったくカブってないので、新鮮な気分で読むことができます。しかし、この著者の文書能力や表現など、どれをとっても素晴らしいですね。読んでいるだけで自分もその場で体験しているような満足感に浸ることができます。ぼくも海外旅行の際にはいつも感じることですが、日本から海外に出ると、時間がゆっくり流れているように感じるのは気のせいでしょうか？気のせいではないんでしょうね。いかに日本人がせかせかと日々暮らしているかがわかるような気がします。ぼくもそんなせかせか人間の一人なんでしょうけど（笑）本書で取り上げている著者独自の世界一からいくつか抜粋すると、遺跡部門では一つがメキシコのウシュマル遺跡。あの階段、高所恐怖症のぼくには完全に登頂不可能ですね。仮に昇ることができたとしても、まず下りることは不可能だと思います。頂上で「エ～ン、エ～ン」と泣くかもしれないです。下りられない場合は、どうなってしまうのでしょうか？？ちょっと視点がズレてしまってゴメンナサイm(_ _)mそれと８７カ国の旅で最も印象に残っているのはアフリカとインドだそうです。サバンナの草原が揺れ、動物の群れが静かに草を食べ、太鼓の音が響く。そんな褐色の大地に沈む夕陽・・・う～ん、行ってみたいですね。見てみたいですね。人類が生まれた場所だということを、意識の根底で感じるのでしょうか。インドは、インド人のあのまとわりつく様な視線が・・・ちょっと勘弁です(>_

  2011年02月28日

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  「南米ブラックロード」を読みました

  ブラジルにはファベイラと呼ばれるスラム街がある。山肌にびっしりと建ち並んだバラック小屋に低所得者たちが暮らす一帯である。映画『シティ・オブ・ゴッド』の舞台になったことで、世界的にも有名になった。ファベイラに暮らす人々はその日暮らしの生活を送っている。ファベイラの中にはマフィアが乱立し、些細なことで争いが起こる。争いに用いられるのは、拳銃、機関銃などといった銃器であり、マフィアだけではなく、住人が巻き込まれ命を落とすことも多い。ブラジルといえば、世界でも有数の犯罪多発国家であるが、源流を遡ればファベイラに行き着くのだ。そんな恐ろしい街（ファベイラ）に挑んだのが著者、嵐よういち氏です。南米と聞いただけで「治安が悪い」「遠い」「物価もそれなりに高い」「暑い」というマイナスイメージが先行してしまいがちですが、この著書を読み、やっぱりイメージ通りだったということが確認できました（笑）。しかし著者は、そんな南米の魅力に惹かれてしまったそうです。それは人々の温かさ、ノリの良さ、女性の美しさ、そして何よりも刺激になったのは緊張感伴う”アウェー感”・・・今回は、世界屈指の犯罪多発地帯”ファベイラ”への潜入取材です。内容も３章構成となっており、第１章は「危ない南米旅行」、この章ではファベイラをはじめとした南米の危険情報について書かれています。とても華やかなイメージのある”リオのカーニバル”ですが、実は下流階級のお祭りだったって知ってましたか？お金を持っているブラジル人は、カーニバルが騒々しいということからお祭り開催時にはカーニバル休暇と称して海外へ飛び出してしまうそうです。意外でしたね。今までのイメージが崩れていく・・・第２章は「南米の夜遊び」、この章では南米各国の夜遊びについて書かれています。この章はドラッグあり、売春ありの想像通りの内容です。家族旅行を主とするぼくには、興味はあるけど関係ないですねぇ～。第３章は「差別の現状」、この章では多くの旅行者が味わっている差別について書かれています。差別と言ってもさまざまですが、南米では「チーノ攻撃」が多いようですね。「オーイ、チーノ、チーノ、アホ！」なんてね(-_-)（そもそも”チーノ”とは、チャイニーズの略だそうですけど）かなりの貧富の差があるにしろ、読んでいて哀しくなってきます。そして、他民族が同居する日本という国がつくずく他国の人（外人）に対して優しい国であり、やさしい人の集まりだなぁ～と心底感じてしまいました。危険信号がピコピコしていても、取材で行っているということから「さらなる一歩前進」を余儀なく実行するところが、気楽に読んでいる読者としては面白いです。さらに今回の旅は、著者のクセのある知人達が危険な旅をそれなりに盛り上げてくれます。国境が陸続きの国は、治安が「良くなった」とか「悪くなった」とか言っても、結局は犯罪者の締め付けが強くなれば新しい狩り場を求めて移動しているだけのことなので、治安の善し悪しは一時的なものなんでしょうね。やっぱりぼくは一生行かないと思います。南米は。コワいコワい。オススメ度：★★★☆☆（今回は著者より友達の方が危険な活躍をしているので、普通かな）【送料無料】南米ブラックロード

  2011年01月18日

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  「地獄のドバイ　高級リゾート地で見た悪夢」を読みました

  無実の罪で砂漠の拘置所にぶち込まれる。ホモセクシャルに支配された国。鼻持ちならないオイルマネー成金たち。あまりに劣悪で低賃金の労働環境。高級リゾートなんてとんでもない、地獄のドバイを峯山政宏氏が暴露します。人口が１２０万人程度であるにも関わらず、人口１１億人を超えるインドをしのぐ観光客と、ヨーロッパの大半の国を上回る外国投資を引き寄せているドバイですが、そんな一見優雅に見える国でも日本のマスコミが決して報じることのない負の側面を持っていたんですね。今や成金大国として世界的に有名なドバイで働く労働者たちが、どれほど劣悪な環境に置かれているのかはあまり知られていないようです。前編では、ドバイやＵＡＥで散見することのできる非常識な問題を取り上げています。たとえばオイルマネー成金たちの素顔や労働者たちの過酷な労働環境など。後半では、ドバイという都市の裏側、特に日本人初となる著者がアブダビ中央拘置所へ送りこまれてしまった、あまりにも悲惨で矛盾だらけの体験を語ってくれます。勤めていた会社が倒産しただけで拘置所に送られてしまうって、信じられますか？ドバイという都市の偽らざる真実に、驚きました。以前掲載したブログにも書いた通り、仕事でアトランタに行った時に同じ業界のある人と仲良くなりました。その人が言った「ぼくの親戚がドバイに居ます」という一言で、ぼくを含めたコッテコテの日本人軍団は豹変し、ド～バ～イ！ド～バ～イ！とドバイコールを連呼しつつ、「是非、末永いお付き合いをm(_ _)m」と手をスリスリしながら連日飲み明かしたのですが・・・ハッキリ言ってその人、ケチなんです。会計になると、どうにかこうにか理由を付けて自分の勘定を安くしようとする。食べる物だって「これは食べるけどあれは食べることができない」とかいちいち面倒臭い。冷静に考えてみれば、親戚がドバイにいるからどうしたんだって話です（笑）。インド人みたいな顔だったけど、どこの国の人だったかは忘れてしまいましたが。適度な本の厚さのわりには紙が厚いので、サラサラっと読めますよ(^^)オススメ度：★★★★★（かなりオススメ）地獄のドバイ

  2010年12月08日

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  「危ない世界一周旅行」を読みました

  世界一周航空券が発売され、数十万円で世界一周の夢がかなうようになった。それに伴い、世界一周に旅立つ旅行者も増えたが、そこに危険がひそんでいることを忘れてはならない。ペルーで首絞め強盗に襲われ、南アフリカの凶悪都市ヨハネスブルグでは黒人集団の「狩り」に遭い、ブラジルでは南米美女に１０００ドルを抜き取られた。世界では日本の常識は通用しないのだ。本書を読むことで、世界一周の「裏」も「表」も味わうことができる、宮部高明氏の危ない旅行記です。３２０日の旅行中に遭遇した災難は、強盗２件、スリ４件、暴力事件４件。世界各地で過ごした約１年という滞在日数を考えると、この件数が多いのか少ないのかはわかりませんが、自ら危険地帯へ足を踏み入れることを拒んだ著者ですら、これだけの事件に巻き込まれてしまっているんです。その反面、親切な人達との出会い、日本では考えられないような雄大な景色、歴史的な建造物・・・物を奪う人もいれば無償で親切をしてくれる人もいる。マイナスイメージよりもプラスイメージの方が自然と強くなるのか、海外旅行が止められない理由がわかったような気がします。アフリカ大陸で著者が感じたこと、それはこの土地の強盗も、スリも、詐欺も全てがハンターである狩猟民族。平和に生きてきた農耕民族の日本人がかなうわけがないではないかと。うまいこと言いますね。まさに身体に宿っている本能が違うのかもしれません。美味しいご飯をお腹いっぱい食べる。熱いお風呂に入る。暖かい布団で眠る。日本では普通の生活スタイルが、いつのまにか最高の贅沢になっている。一期一会の出会いもあった思い出深い国々の話も満載ですが、やっぱり日本という国が最高なんだなぁ～と、つくずく実感してしまうから不思議です。それぞれの国に対しての印象を「治安の良さ」「人柄の良さ」「物価の安さ」の項目別に５段階評価しているので、被害に遭いたくないと思っている人は、危険度を参考に被害を未然に防げると良いですね。言葉も肌の色も違う旅人の方が圧倒的に不利な海外旅行では、少しでも怪しいと思ったら逃げるべき。と著者は断言しています。世の中には「逃げるが勝ち」な時もあるんです。これからはぼくも、妻と娘達を残してでも必死に逃げることにします。（ウソです）【参考】本書より本書の巻末に掲載されている世界一周ベスト３の一部をご紹介します。『危険な国』　１）南アフリカ（ヨハネスブルグ）　２）コロンビア　３）ブラジル『二度と行きたくない国』　１）南アフリカ　２）モザンビーク　３）　ブラジル※南アフリカ、コロンビア、モザンビーク、ブラジルには、ぼくは間違いなく行かないでしょう。（笑）オススメ度：★★★★★（かなりオススメ）危ない世界一周旅行

  2010年10月14日

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  「怪しいアジアの怪しい人々　怒涛のアジアに沈んだヤツら」を読みました

  アジアを旅していると、長期滞在のうちに思考をアジア化させたいろいろなタイプの日本人に出会える。恋したベトナム少女を捜してベトナム全土にテレビＣＭを流したヤツ、自分をダマしたネパール人への復讐に失敗し拘置所に入れられたヤツ、香港の新聞紙上総ナメの事件を起こしたヤツ。アジア各国で遭遇した、怪しくてアブない波瀾万丈な人生を送る人々のとんでもない実話を満載したクーロン黒沢氏の裏旅行記です。著者が今まで旅した国の中で、突拍子もない人物の割合がもっとも多かったのは、何を隠そうカンボジアだそうです。ぼくの行きたくない街、泊まりたくない宿、入りたくない食堂、会いたくない人々が「これでもかぁ～！」と次々に登場し、ますます行きたくなくなりました（笑）。本人達はいたってノーマルだと思っていることが、こちらから見たらまるでマンガのように「普通ではない」生活となっていることも、ある意味恐ろしい事だと思いますね。本書では、現地でのリアルタイムな穴場情報を入手することができる「東南アジアにおける日本人の溜まり場情報（もれなく現地の奇人変人付き）」といった旅行誌では紹介されていないスポットや、ロリコン男が全財産を注ぎ込んでまでハマッてしまったベトナム少女との恋（おもいっきり片思いですが）、カンボジアで日本人が商売を始めるという事がどんなに大変なことかなどなど、話題も多種多様で飽きないです。「人のフリ見て我がフリ直せ」という言葉がある通り、海外旅行に行く際には、この著書の登場人物達と同じ過ちを繰り返さないようにしたいものですね。注意：本書は初版が１９９８年ですので、掲載されている店舗等の情報は若干古いということを念頭において読むと良いかと思います。オススメ度：★★★★☆（少しオススメ）怪しいアジアの怪しい人々

  2010年09月06日

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  「インパラの朝　ユーラシア・アフリカ大陸６８４日」を読みました

  ２６歳の私は、ユーラシア・アフリカ大陸へ２年間の旅に出る。「その地域に生きる人たちの小さな声に耳を傾けること」を主題に、そして、その“小さな声”を手がかりに、生き延びる手段を模索し、世界を見つめ直していく。中国からチベットへ抜け、高僧に謁見。インドを放浪し、危険地帯といわれているパキスタンに入国。イスラム圏では、旅を続けるために戒律に従い、２度の結婚と２度の離婚を経験する。アラビア半島からアフリカ大陸へ渡り、オンボロ列車、船、バス、トラックが壊れて、荒野へ放り出された私は、地元の乗客たちと同じ時を過ごすうちに、世界の奇妙な一面を捉え始める。ウガンダで孤児たちと生活を共にし、タンザニアで宝石堀りをし、ザンビアで密輸に加わり、ジンバブエで強盗事件に巻き込まれ。そして私は旅を続ける中で、人間社会の深い闇と確かな希望を発見していく。 本書は第７回開高健ノンフィクション賞受賞作「バックストリートの星たち－ユーラシア・アフリカ大陸、そこに暮らす人々をめぐる旅」を加筆し、改題したものです。開高健ノンフィクション賞受賞作品ということで、読む前から期待し過ぎてしまったのか、今まで読んだバックパッカーの著書が面白すぎたせいなのかはわかりませんが、ちょっと期待はずれな著書でしたね。物事を冷静な目で捉えるということはとても大事な事だとは思いますけど、冷静すぎる視線がそのままクールな文体として現れてしまっているので、かなりドキドキの体験をしているにもかかわらず、その場の臨場感や躍動感が伝わってこなかったのが残念です。著者のネガティブな面ばかりが強調されているようで、本当に旅そのものを楽しんでいるのか、本を出版するために苦痛ながらも旅を続けているのか、どっちなの？という疑問が残りました。著者のブログもあるようですので、気になる方は覗いてみてはいかがでしょうかhttp://asiapacific.blog79.fc2.com/オススメ度：★★★☆☆（普通かな）インパラの朝

  2010年07月20日

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  「アジア・ブラックロード」を読みました

  世界一短気な旅行者・嵐よういち氏が次の取材先に選んだのはアジア。誰も知らない東チモールから、初めての中国まで、嵐節が全開です。今回は、わずか２ヶ月半という短期間でタイ、インドネシア、東チモール、シンガポール、マレーシア、ラオス、ベトナム、カンボジア、香港、マカオ、中国と１１の国や地域へ飛び回る強行軍日記となっています。既に掲載した「海外ブラックロード」などは、その先々でのエピソードを主体とした内容でしたが、この著書については、もちろんエピソードはあるものの、その先々における著者の心境がとても良く描かれているので、また一味違った感じで面白かったですね。夜中まで起きている人口は世界一とまで言われている夜型社会の「タイ」では、援助交際カフェやホモバーを視察（笑）します。ジゴロの楽園「バリ」では、現地人ジゴロとイチャイチャする日本人女性にうんざりします。他のバックパッカーに「あそこには行かない方が良い」とまで言われた「東チモール」では、道で前方からクワを持った男がこちらに向かってきます。武器なのか、それとも農作業帰りなのか・・・※ちなみにこの誰も知らない東チモールは、最近チャイニーズマフィアやオーストラリアマフィアが入ってきているらしく、現地人に犯罪を教えているそうですので、行く方はくれぐれもご注意を。インドネシア（ジャカルタ）では、何やら怪しい火山ツアーとやらに参加したのは良いけれど、交通手段はなんとローカルバス。その他、世界３大ガッカリ名所（マーライオン）がある「シンガポール」、すぐに眠ってしまう街「ラオス」、原辰徳顔の多い「ベトナム」、マリファナ入りのピザを出す「カンボジア」などなど。面白くて、スラスラとあっという間に読んでしまいました。しかし、今はどこの国に行ってもマックやスターバックスがあると著者も言っておりますが、確かに便利になるのは良いことなのかもしれないけれど、その国が持つ独特の雰囲気が無くなってしまってきている様にも思えます。でも、ミネアポリス・セントポール空港内のマックで食べたハンバーガーは、やっぱり美味しかったですね。結局おまえはどっちなんだよ！という話。（笑）ちなみに、著者の旅先での動画は、ウェブサイトhttp://www.blackroad.net/blackroad/でも見ることができるようですよ。オススメ度：★★★★★（かなりオススメ）アジア・ブラックロード

  2010年06月02日

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  「ガンジス河でバタフライ」を読みました

  ２０歳にして、長年夢見ていたひとり旅に出た著者（たかのてるこ氏）。極端な小心者だからこそ、五感をフルに稼働させて現地の人とグッと仲良くなっていく。インドでは聖なる河ガンジスを夢中に泳ぎ、ぶつかってしまった人に謝ると、なんと流れゆく死体だった。ハチャメチャな行動力とみずみずしい感性が大反響を呼んだ、おセンチ女性の爆笑紀行エッセイ第一弾です。旅先がインドというだけあって、街中や行く先々における人々の怪しさも満点ですけど、相手からすればこの著者の行動もなかなか怪しく奇抜なところがあるため、本当に怪しいのは一体どっちなんだろう（笑）、と思えなくもないですが、女性とは思えない並外れた度胸と、近寄ってくる人々を仲間に取り込んでしまう愛嬌は、持って生まれた天性としか思えなく、それが読んでいる読者をも引きつけてくれます。面白いです。もちろんトラブルも沢山あるけれど、感動や別れといったセンチメンタルな部分もあり、女性らしさも感じました。しかしガンジス河は相当汚いと聞いたことがあるんですけど、そんな河でバタフライしちゃった著者は、大丈夫だったんでしょうか？身体も丈夫なのかな？このすばらしい感性を持った著者と一緒に旅をしている気分になった後は、きっとインドに行きたくなると思いますよ。でも、著者に影響されて一人で行くのは危険だと思います。この著者の様な旅はあくまでも例外ということで・・・ちなみにぼくは、インドにはあんまり興味がないですけどね（笑）オススメ度：★★★★★（かなりオススメ）ガンジス河でバタフライ

  2010年03月25日

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  「列車三昧　日本のはしっこへ行ってみた」を読みました

  いじらしい。愛らしい。地味だからこそ魅力的。小さな町に身をひそめている人や景色を探して歩いた、笑い驚く吉本由美氏の８つの旅です。「こんなところへ何しに？」と地元住民にも不思議がられる様な、都会から遠く離れた「わびしい地方」を追い求め、日本中を旅した人気エッセイストです。行き当たりばったりではなく、事前にきちんと観光したい場所を下調べ。そして船やバスといった地元の人と同じ交通機関を利用することにより、魅力的な人々に出逢い、趣のある街に辿り着くことができます。情島や尾道など、訪れた場所はかなり地味ですが、自分が行ったことのない地の話が盛りだくさんだったので、なかなか興味津々で読むことができました。ちょっと可愛らしく、気取らない大人の旅といった感じですね。せっかく素敵な場所に行ったのだから、写真はモノクロではなくカラーにすればより一層雰囲気が伝わってきたのかな？とも思いましたが。オススメ度：★★★☆☆（普通かな）

  2010年03月12日

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  「シドニー！　コアラ純情篇」と「シドニー！　ワラビー熱血篇」を読みました

  村上春樹の極私的オリンピック体験。２０００年、シドニーの２３日間。初めてのダウンアンダー（南半球）、アスリート達と共に走る作家（村上春樹氏）は何を見、どう語るか？そして、オリンピックという世界的な大会について、見たまま、感じたままを書く。しかし、それが一体誰の為に役に立つのかわかりりませんが・・・と著者は述べております（笑）。オリンピック嫌いな著者が、なぜか開催地シドニーに３週間も滞在し、オリンピックの模様やシドニーの街で毎日起こるささやかな出来事をエッセイ風にまとめたものです。オリンピックにはほとんど興味のない著者が観戦していること自体、既に不思議な現象とも言えますが、当時、テレビで放送されなかったオリンピックの舞台裏や出場選手の心境、またシドニーの歴史も織り交ぜて、オーストラリア（特にシドニー）を著者と一緒に旅しているような、そんな気分にさせてくれます。いつもながらの「のほほ～ん」的な雰囲気とはひと味違う、ピリッとスパイスが効いたような内容です。著者の意外と厳しい感性にぼくが感化されたせいもあるのかもしれませんが、オリンピックに出場する以上、メダルを取らなければ意味がないのか？それとも出場することに意味があるのか？等々、ちょっぴり考えさせられました。オススメ度：★★★★☆（少しオススメ）シドニー！（コアラ純情篇）シドニー！（ワラビー熱血篇）

  2010年03月08日

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  「雨天炎天　ギリシャ・トルコ辺境紀行」を読みました

  「女」と名のつくものはたとえ動物であろうと入れない、ギリシャ正教の聖地アトス。険しい山道にも、厳しい天候にも、粗食にも負けず、アトスの山中を修道院から修道院へひたすら歩くギリシャ編。一転、若葉マークの四駆を駆って、ボスフォラス海峡を抜け、兵隊と羊と埃がいっぱいのトルコ一周の旅へ。雨に降られ太陽に焙られ埃にまみれた村上春樹氏のハードな冒険旅行。 ギリシャでは修道院を巡り、トルコは車で一周し、異常なまでに親切な現地人に関心する旅行エッセイです。トルコという国は、名前を知ってるだけで前段の知識なないだけに、なかなか新鮮な気分で読むことができました。そしていつもの事ですが、この著者に食べ物・飲み物を表現されたらたまらないですね。読んでいると無性にパンが食べたくなり、そしてチャイが飲みたくなります。（ちなみにチャイって、飲んだことないんですけど・・・(^^;)）そしてこれまたいつも通りとなりますが、味のある旅です。上から目線で物を言うようで何ですが、１Ｑなんとかという本を書いている暇があるのなら、もっとエッセイを書くべきだと思います。それはなぜかというと、この著者のエッセイが大好きなぼくのわがままなのです。（笑）。オススメ度：★★★★☆（少しオススメ）雨天炎天新装版

  2010年03月01日

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  「またたび東方見聞録」を読みました

  女４人で連日４０度の酷暑のタイへ。食べて泳いで昼寝して、の暢気な旅だけどとにかく暑い！タイの乾期は辛かった。突発的上海旅行には個性強烈な編集者たちと。妖しい秘薬を買い、本場の麻雀を楽しんで中国の深さを満喫。そして２泊３日の母親孝行京都旅行では、母の呉服の「踊り買い」で大出費。いろんなアジアてんこもりの群ようこ氏の紀行エッセイです。日常生活編のエッセイとはまたひと味違った「旅行編」です。お人好しというか何というか、ユニークな著者ならではの語り口でまたまた面白おかしく読みましたが、行き先が「タイ」「上海」「京都」のみなので、もっと沢山の旅先について書き下してくれたら、なお良かったのかもしれません。京都では、お母さんの着物好きに四苦八苦させられる著者ですが、ウン百万の着物を買ってあげるなんて・・・尊敬しちゃいますね。ぼくは年に一度のお正月に、母へお年玉をあげてます。ぼくの親孝行はそれだけですが・・・何か？（笑）オススメ度：★★★★☆（少しオススメ）またたび東方見聞録

  2010年02月23日

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  「もいちど修学旅行をしてみたいと思ったのだ」を読みました

  家族旅行じゃない、夫婦旅行でもない、大観光地へのオヤジ旅。北は北海道から南は九州、そして韓国まで、国内の観光名所４２箇所＋韓国を、生徒役の著者（北尾トロ氏）、引率役のライター、記録係のカメラマンの「オヤジ３人」が旅した紀行エッセイです。中年修学旅行生のオヤジ３人による、昔懐かしい観光地への旅です。ただし、本書を読む前には事前にオヤジの旅「３ヶ条」を心しておかないといけませんよ。第１条・・・オヤジはすぐに休憩したくなる。第２条・・・オヤジは興味のあることには異常にしつこい。第３条・・・オヤジは長く歩くと腰が痛くなる。ん？？なんか自分の事を言われているような気がするけど・・・でも、そんな３ヶ条も全て許してあげてしまいたくなる様なほのぼの旅行なんです。訪れた先の歴史や文化も適度にまとめていて、なおかつ訪れた先々の連絡先や所在地も最後にしっかり明記してあるので、読み終えてから「ちょっと行ってみようかな」と思えた場所があれば迷うことなく行けるので、旅行ガイドとしても使えます。オススメ度：★★★★★（かなりオススメ）もいちど修学旅行をしてみたいと思ったのだ

  2010年02月12日

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  「地球のはぐれ方　東京するめクラブ」を読みました

  たいしたもんじゃないけれど、くちゃくちゃ噛んでいるうちに味が出てくるのでは、というコンセプトのもとに結成された「東京するめクラブ」。名古屋、熱海、ホノルル、江ノ島、サハリン、清里などなど、村上隊長を先頭に好奇心のおもむくまま「ちょっと変な」ところを見てまわった、驚天動地のトラベルエッセイです。東京するめクラブのメンバーは、隊長：村上春樹氏、隊員その１：吉本由美氏、隊員その２：都築響一氏 村上春樹氏の本が読みたいけど、他の２人はなんだかよく知らない人だしなぁ～、なんて思いながら読みましたが、間違えてました。３人合わせて面白すぎです。流石に村上氏のお友達というだけあって、同じ感性をお持ちのようですね。廃墟と化した熱海を斬り、魔の都市名古屋で瞑想し、ハワイでマイタイを飲む。そして江ノ島に１泊等々、大人３人がのんびーり、ダラダーラと独特な雰囲気を醸し出しながらも鋭い視点で歩き回ります。近場だから知っているようで、実は近すぎて知らなかったディープな街を堪能できますよ。オススメ度：★★★★★（かなりオススメ）地球のはぐれ方

  2010年02月04日

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  「５万４千円でアジア大横断」を読みました

  「バスに乗って日本橋からトルコまで行ってみよう」。５１歳の旅行作家（下川裕治氏）、４０歳のカメラマン、３０歳の料理人の３人が意気投合し、アジアハイウェーをひたすら西へ向かう旅が始まった。中国では２段ベッドの寝台バスで眠り、インドでは路線バスを乗り継ぎ、イラン兵士の厳しい監視が待ち受ける。名所旧跡・世界遺産には脇目もふらず、おんぼろバスに揺られ走り続けたのべ２７日間、車中１５泊の激安珍道中です。東京・日本橋からトルコまで、可能な限りをバスで行く。確かに安上がりにはなるのかもしれないけれど、果てしなく時間のかかる過酷な旅であることは言うまでもありませんね。そして激安海外旅行には付きものの怪しい現地人が登場し騙されてしまいますが、そこは男３人、騙されたままでは気が済まず逆に現地人を騙したりもします。日本の大阪と博多を含めても、韓国・中国・ベトナム他、行った先はなんと５１。しかもほとんどの移動手段がバスですから、考えただけでも車酔いしそうです。ぼくも海外では何度か現地のバスに乗ったことがあるのですが、バスというのは意外にトリッッキーな動きをするので、知らない場所で降りてしまうと方向がわからなくなってしまうんですよね。（ぼくが極度の方向音痴だからでしょうか？）目的の場所で下車するまでずーっとドキドキしちゃうし。ですからこの旅は、想像以上に疲れる旅だったのではないかと思うのですが、この著者は、自己の喜怒哀楽をあまり強調せず、淡々とした物腰でその場の状況を書き下しているので、落ち着いた大人のバックパッカーという雰囲気をプンプンと出しています。数頁ごとに掲載されている写真も、その場の臨場感が伝わってきてかなり良いです。オススメ度：★★★★★（かなりオススメ）5万4千円でアジア大横断

  2010年02月02日

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  「半島へ、ふたたび」を読みました

  「あれ、朝鮮半島じゃない！」家内の声に飛行機の窓から覗き見る。その瞬間、著者のなかでおぞましい２４年の歳月が甦った。初めて訪れたソウル。初めて明かす北朝鮮、拉致への思い。万感胸に迫る蓮池薫氏の手記です。本書は「夫婦でソウル旅行へ行き、韓国の社会を分析的な目で見て、それを北朝鮮と比較し自分の人生を見つめ直す」という第１部と、「著者が翻訳家としてデビューするまでの奮闘記と、憧れの韓国人の女性人気作家との出会い」という第２部の２部構成になっています。飛行機の窓から眼下に広がる、黒みがかった森と赤みがかった茶色の田野の朝鮮半島を見たとき、著者は背筋にヒヤリとしたものが走ったそうです。ただの一青年だった著者が、殴られて、泣きながら連れて行かれた北朝鮮と同じ風景。どれだけの恐怖と絶望を味わったのでしょう。そして前半に出てくるこの言葉「最初からあまりハッスルしすぎないほうが・・・ルンルン気分で食事に行くには・・・」ハッスルって・・・ルンルンって・・・今では誰も使わない死語ですよね。（小川直也は別として）日本に居なかった空白の２４年間、そして取り返すことのできない２４年間をこの人は体験したんだ、ということをこの死語が語っているようです。当たり前の「自由な生活」が当たり前でなかった拉致という悪夢を終え、あくまでも自分の意志で行ってみたかった韓国へ行き、韓国の文化、またそこで生きる人の思想を学び、忘れたくても忘れられない北朝鮮での生活と対比させながら、旅という「自由な自分」を満喫しています。そして失った２４年間分、今後の人生を充実させるために自分にできることは何なのかを自問自答した結果、著者は翻訳家であり作家という人生を選択しました。 運良く巡り会えた韓国の人気作家　孔枝泳氏。またこの方がとても味のある人なんですよ。この方なら確かに良い本書けますって（笑）。本書を読んで、ぼくが一番印象に残ったのは、普通でない人生を歩んだ著者が韓国に行った暁に韓国で有名な占い師に挑んだ場面でした。著者が占いを全く信じないように、ぼくも占いというものを全く信じない男だからなのですが、果たして当たるかどうか。その占い師は姓名、生年月日、生まれた時間の３つの要素を元に占う「易術」の先生。先生曰く「あなたは２１歳から４０歳までの人生がとても尋常ではなかった」年齢に若干の誤差はあるものの、当たってますよね・・・ムム！！この先生は別としても、やはり占いというものは信じたくないですね。だって、もしも「あなたはこれから尋常じゃない人生を歩むことでしょう」なんて言われたらどうしますか？洒落にならないですよ（笑）でもこの先生は凄いな。若干話は逸れましたが、本書はとても読みやすい著書でした。でもできれば既に紹介した著書「「宿命「よど号」亡命者たちの秘密工作」を先に読んでおくと、北朝鮮での著者の生活を頭に描きながら読むことができるのでなお良いかな、と思います。オススメ度：★★★★☆（少しオススメ）半島へ、ふたたび

  2010年01月16日

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  「世界最低最悪の旅」を読みました

  日本人旅行者が体験した驚天動地のとんだ災難、トホホな事件の数々を「旅行人」編集長（蔵前仁一氏）が厳選した海外旅行記です。様々な人達の海外旅行での悲惨な体験談を、蔵前編集長が簡潔にまとめているのでちょっと時間が空いた時に読むのには良いかと思います。ただ、内容が体験者個人個人の文章表現を採用しているため、少々読みづらい文章も中にはありますが、悲惨極まりない体験談を一度に読めるという意味では面白いのではないでしょうか。オススメ度：★★★☆☆（普通かな）世界最低最悪の旅

  2010年01月11日

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  「ニッポン全国酒紀行　酔っぱライター飲み倒れの旅」を読みました

  ホイスに陶陶酒、デンキブラン、地ビール、ワインなどを飲みまくり、造りまくり、身体を張った江口まゆみ氏の酒飲み紀行です。酔っぱライターの著者が、フラフラになりながら飲み歩いている放浪記でしょ？と事前にバリアを張りながら読んでいたのですが、とんでもなかったです。約１年半にも渡って日本中の酒作りと酒事情を尋ね歩いた、好奇心旺盛の著者の記録です。それが押しつけがましくなく、楽しく読めるのは著者ならではの書き下しが上手だからだと思います。銘柄は知っているけれど、そもそものルーツまでは知らない電気ブランやホッピー、そして日本酒の製造工程やウィスキーブレンダーの仕事など、色々なお酒の歴史から現在に至るまでの経緯について、酔っぱらってないライターがきちんと整理して教えてくれます。体質的に、女性は男性よりアルコール分解能力が弱いと言われていますが、ぼくの経験上、酒豪の女性はホントに強いです。そしてこの著者もかなりの酒豪と見ました。（間違いない（笑））また神谷バーに行きたくなっちゃったなぁ。　◆神谷バー　http://www.kamiya-bar.com/オススメ度：★★★★★（かなりオススメ）ニッポン全国酒紀行

  2010年01月03日

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  「「危ない」世界の歩き方」を読みました

  読んで痛快、思わず海外に行きたくなる岡本まい氏の著書です。女性バックパッカーの登場です。男性バックパッカーより女性バックパッカーの方が読んでいてドキドキするのは、その場にいるのが「女性一人」ということを意識しながら読むからなのかもしれません。文章構成も上手だし、臨場感もタップリ出ていて面白かったです。しかし・・・この著者の度胸もたいしたものですよ。もしうちの娘がこんな危険地帯に行ってしまったら、とうさん心配で頭がハゲちゃいます（笑）著者の選んだ危ない国の中にジャマイカも入ってましたが、実はぼくも新婚旅行で行ったことがあります。確かに危ない国です。（危ない危なくないという前に、とりあえず遠かった・・・）単独ではホテルから出るな、と現地のツアーデスクの人に忠告された記憶が蘇ってきました。一時期、世界一危ない国といわれたジャマイカも、今は安全になったんでしょうか。この本を読んだ限りでは、少しは危険度が下がったものの、やっぱり危ないようですね。危険地帯が無い国なんて、そもそもないのかもしれないですね。オススメ度：★★★★★（かなりオススメ）「危ない」世界の歩き方

  2009年12月26日

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  「アジア「裏」旅行　と　裏アジア紀行」を読みました

  いたるところに「アジアの洗礼」が待ちかまえている平間康人氏の「アジア「裏」旅行」と、片道切符で旅立ったクーロン黒沢氏が、ディープな僻地で出会う筋金入りの奇人変人たちとの青春顛末記「裏アジア紀行」の同時掲載です。どうして同時掲載かというと、両著書共にとても面白いのですが、同じアジアということもあってか内容が似たり寄ったりでコメントが厳しくなってきたからです。(汗)著者の方々、ゴメンサナイね（ハート）旅行中のトラブル件数が圧倒的に多いのもアジアと言われていますが、そんな地でここまで危険な体験をしたにも関わらず、なぜ無事に帰国できるのか少々不思議に思えてきました。こちらが想像している以上に、危機管理をしっかりしてるのかな？オススメ度：★★★★☆（少しオススメ）アジア「裏」旅行裏アジア紀行

  2009年12月26日

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  「北朝鮮の歩き方」を読みました

  北朝鮮ツアーに参加し、実際に行ってきた著者（与田タカオ氏）の旅行記です。北朝鮮に行くツアーがあるということはなんとなく知ってはいましたが、実際に行った人の話を聞くのは初めてです。他国には「地上の楽園」とアピールしているだけあって、ツアー客への対応はとても良いですね。良いホテルにおいしい食事と。流石、見栄っ張り国家です。ただし、写真撮影は限られた場所のみＯＫ。そして常に「現地」の添乗員が同行します。しかもホテルの同じ階に一緒に宿泊するという念の入れようです。地上の楽園なのに何をそんなに警戒しているのでしょうかね。（笑）この著書を読んだら、ちょっと行ってみたくなりましたが、パスポートを預けるのにはかなり抵抗がありますね。もし・・・帰って来れなかったら・・・こ、こ、恐い！！やっぱり行った人の話を聞くだけで楽しむことにしましょう。オススメ度：★★★★★（かなりオススメ）北朝鮮の歩き方

  2009年12月24日

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  「遠い太鼓」を読みました

  １９８６年秋から１９８９年秋までの３年間、ギリシャ、イタリアの旅を続けた村上春樹氏の旅行記です。「ある朝目が覚めて、ふと耳を澄ませると、何処か遠くから太鼓の音が聞こえてきた。ずっと遠くの場所から、ずっと遠くの時間から、その太鼓の音は響いてきた。―その音にさそわれて僕はギリシャ・イタリアへ長い旅に出る。」素敵な言葉ですよねー。３年間にも及ぶこの長い旅の中で、著者は数々の小説を書き、その傍らに翻訳を行いながら、知らない土地や懐かしい街を満喫します。その時々の風景や人々、そして食事に至るまでこの著者に表現されると全てが立体的に現れてくるような感覚になり、なんだかゆったりした気分に浸れます。全５７０頁と結構な長編旅行記ですが、もっともっと長く読んでいたくなりました。オススメ度：★★★★★（かなりオススメ）遠い太鼓

  2009年12月23日

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  「辺境・近境」を読みました

  モンゴル草原、ＮＹから日本までをしっとりと旅する村上春樹氏の大人旅行記です。今まで読んできたバックパッカーがデンジャラスゾーンに突入する「ドキドキする旅」とはひと味違う「村上流」大人の旅といった内容ですので、ゆったりした気分で読むことができます。天気の良い高原で、珈琲でも飲みながら読んだら最高なんでしょうね。あまり一般人が行かないようなディープな海外旅行編も読み応え十分ですが、日本の高知に行った際に食べる「超ディープな讃岐うどんの旅」編を読んでしまったら、きっとうどんが食べたくなってしまうでしょう。ただし、うどんを食べながら読めば問題なしですが。（笑）オススメ度：★★★★★（かなりオススメ）辺境・近境

  2009年12月18日

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  「怪しいアジアの歩き方」を読みました

  バックパッカーには欠かせない危ない体験と怪しげな連中満載のクーロン黒沢氏／ポッチン下条氏の本です。文章中に読点が多いせいか、途中からは読み慣れてはきたものの、最初はかなり読みづらかったです。また、著者が実際に体験しているその場の状況についても、読んでいてあまり伝わってこなかったのが残念です。その国の雰囲気を知るには良いのかもしれませんが・・・オススメ度：★★☆☆☆（あんまりオススメしません）怪しいアジアの歩き方

  2009年12月17日

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  「海外ブラックロード　危険度倍増版」を読みました

  海外の危険地帯に自ら足を運んでしまう嵐よういち氏の本です。表紙の写真からして、、、危ないな匂いがプンプンしますよね。強盗や危険なホテル等、世界４０ヶ国以上を旅した著者だから経験したこと、逆に普通の旅行者でも遭遇してしまうようなことが満載です。海外での日本人に関する事件というのは、新聞やニュースには出てこないだけで意外に多いのも事実であり、事件に巻き込まれてそのまま殺されてしまう人と、著者みたいに無事に帰国できる人はまさに紙一重なんでしょうね。著者と同行していたわけではないので「本当にそんな事あったのぉ～？」と疑ってしまうとキリがないですし、もしかしたら若干大げさに書いている部分もあるのかもしれませんが、割り切って素直に驚くことにします。トラベル本には決して記載されない裏の世界ですから、予備知識としてはかなり役に立つと思いますので、ちょっと怪しい国へ旅行に行く予定のある方にはおすすめします。オススメ度：★★★★☆（少しオススメ）海外ブラックロード危険度倍増版

  2009年12月14日

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  「添乗員疾風録」を読みました

  お騒がせ添乗員とワガママお客さんが繰り広げる海外ツアー記です。たとえ仕事とはいえ、沢山の国々に行くことができる添乗員の仕事って、ちょっと羨ましいなぁ～と思ってました。ただし、この本を読むまでは・・・トラベルはトラブルとは良く言ったものです。まさにトラブル続きの爆笑添乗員地獄を覗いてみて下さい。トラブルのみではなく、行った先々における文化や歴史についてもこと細かに記載されているので、これから行く予定の人にとっては予習という意味で良いのではないでしょうか。オススメ度：★★★★☆（少しだけオススメ）【中古本】添乗員疾風録／岡崎大五

  2009年12月11日

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  「行かずに死ねるか！世界９万５０００キロ自転車ひとり旅」を読みました

  世界各国を７年５ヶ月もの間、自転車で走り続けたチャリダー日記です。同じ自転車乗りとしてはとても憧れてしまう旅ですね。そしてぼくだって「行かずに死ねるか！」という心境ですよ・・・（←かなりいっぱいいっぱいの言い訳ですか？？）一見、著者の日々の出来事を書き綴った日記の様ですが、それが違うんです。その時その時の情景が見事に描かれおり、出会いあり、別れあり、事件あり、友情ありと世界各国の人々との交流や、意外と知られていないその国々における文化をとても良く捉えているので、読まれた方が「これから行きたいなぁ～」という国が本文にもしあれば、ワクワクするも良し、ガッカリするも良し、と、とても参考になると思いますよ。オススメ度：★★★★★（かなりオススメ）行かずに死ねるか！

  2009年12月10日

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  「世界恐怖旅行」を読みました

  もし海外で声を掛けられて、おとなしく付いて行ったら一体その先にはどんな結末が待っているのでしょうか？？そう思うとアドレナリンが噴出し、いてもたってもいられなくなり、ついつい付いて行ってしまうかなり勇気ある女性の海外旅行記です。ぼくも海外旅行は好きな方ですが、危険信号が「ピーーー！」と鳴った場合はそそくさと退散するようにしています。（場所によってはシャレにならないですからね・・・）それだけにとても興味深く、また面白く読むことができますよ。題名に「恐怖」が付くからと言っても、表紙のカレがちょっと不気味だからと言っても、決して幽霊本ではないです（笑）オススメ度：★★★★★（かなりオススメ）世界恐怖旅行

  2009年12月09日

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