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あそびはこどもの仕事やで!:遊び学ブログ

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2011.11.02
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カテゴリ:あそび一般

 【日本の文化でもあるプラキット(模型)作りが、製作者の脳に及ぼす影響はどんなものなのか?この程東海大学理工学部と株式会社壽屋による共同プロジェクトの研究実証データを発表しました。
かつて多くの子供たちは、プラキット作りに熱中し自分の作品や腕前を競っていました。
しかし、これ程までプラキットの製作が子供たちを熱中させる要因は何なのか?という事は正式に研究されたことがありませんでした。
この程私たちはプラキット製作時に脳波を記録し解析した結果、「深い集中」すなわち没頭時に観察される「Fmθ脳波」が数時間にわたり強く出現することを見出しました。(中略)
【考察】
・プラキット作りに熱中する原因は、作業に没頭する心地よさであると考えられる。
・長時間の没頭の後、プラキットを完成させる達成感が、プラキット製作の楽しさではないかと考えられる。
・深い没頭は雑念を払い、頭をリフレッシュする効果があるが、プラキットの製作にも同様の効果が期待される。
【提案】
・子供の達成感や集中力を養うため、百マス計算の小学校教育の導入が近年進んでいる。
・プラキット製作は、百マス計算より長時間かつ深い集中(没頭)が得られ、しかもプラキットが完成した時の達成感も大きい。
・プラキット製作は、微細な指先の動作や工具の使用を通じて、感覚・運動機能の発達にも良いという副次的効果がある。
・以上から、プラキットの製作を学校教育現場に取り入れることにより、大きな教育的効果が挙がることが期待される。】
(【】内は記事から一部引用、Google ニュース/Dream News (プレスリリース):2011年11月2日)

 記事中の「プラキット」は、いわゆる「プラスティックモデル(プラモデル)」のことではあるが、その「プラモデル」作りが「頭に良い」と言う研究結果が発表された。そして、「学校教育現場に取り入れることにより、大きな教育的効果が挙がることが期待される」との提案だ。

 考えれば、こうした研究を待つまでもなく、プラモデル作りは、「長時間かつ深い集中(没頭)が得られ」、「完成した時の達成感も大きい」ことは、経験上の認識とも一致している。記事は、それが科学的に確かめられたと言うことを意味している。ただ、それだからと言って、無批判的に「学校教育現場に取り入れる」のは賛同できない。そのことについて私見をつづる。

 まず、記事の「提案」には、「百マス計算」との対比があるが、これは正確ではない。「百マス計算」は、ただ「達成感や集中力を養うため」だけの取り組みではなく、計算力の基礎を習得・習熟さぜることが主な目的なのだ。当然、「プラモデル作り」だけでは、計算力を養えないことは明らかだ。

 さらに、「百マス計算」も「プラモデル作り」も、それが嫌いにならないと言う状況の時において、「達成感や集中力」は効果的に養えるのだ。嫌々「百マス計算」や「プラモデル作り」をやると、長続きしないばかりか、「達成感や集中力」をも阻害しかねない。

 反対に、好きになれば、組み立てブロック、粘土細工、木工、さらには「折り紙」でも、「達成感や集中力」は養えるし、それらも含めて多くのあそびは、いわゆる「知育」・「脳トレ」にもなる。もちろん、記事に言う「感覚・運動機能の発達にも良いという副次的効果」も期待できることは言うまでもない。

 ただ、「プラモデル作り」はもちろんのこと、上記のあそびなども、「大きな教育的効果」があるからと言って、それを学校教育に無理やり取り入れることよりも、こどもたちの日常のあそびで、それらのあそびを十分にあそべるようにすることが大切なのだ。

「こどものあそび(遊び方)」は、次のページでいろいろ紹介しています。

あそびセレクト


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最終更新日  2011.11.02 20:34:10
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