あそびはこどもの仕事やで！：遊び学ブログ

　先日、力の差が出ない「三歩相撲」を紹介したが、全くと言っていいほど、年齢・体格・力の違いによる差が出ない相撲あそびもある。相撲と言っても、実際に身体をぶつけ合って行う相撲ではなく、松の葉を使って行う相撲だ。

　針葉樹の松の葉は、ご存知の通り一般的には、二本の細い針のような葉が一対となり、二股となって、根元がつながっている。そんな二股の葉を使ってあそぶのが「松葉相撲」だ。

　対戦する者それぞれが、拾ってきた一対の松葉の股を相手の松葉の股に通し、葉の先端を引き合い、相手の葉の股を裂き切ることで勝ちとなる。だから、勝負に勝つには、松葉の股部分の丈夫なものを選ぶ必要がある。

　だから、強い松葉を選べば、勝つ可能性が高く。腕力や技術の差に、ほとんど左右されないあそびとなっている。松の木さえあれば、どこでも楽しめる。落ち葉であそぶのなら、自然にも優しいあそびでもある。今のこどもたちは、こんなそびがあるのを知っているのだろうか。


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