基軸通貨交代期に起きること
ユーロの出現は、為替フロートによるリスクを無くし、ドルの支配から独立した固定通貨経済圏を誕生させた。しかし、世界の準備通貨と各国の保有する国債で、ユーロがドルを上回ってしまった。そうするとドル暴落は不可避となり止まらなくなった。このことで世界の工業生産の三分の一を占める欧州の同一通貨は、第二次世界金融恐慌の打撃を、かつてのスターリング地域のように軽減させることになる。だから面白くない奴らがユーロ叩きを加速させた。困ったユーロ国は、加盟各国の保有の金を合算し、ユーロ通貨の発行尺度とする。その結果、ユーロ上昇。ドルと円下落。世界の国が、激烈な金争奪戦争をスタートさせる。その前に日本は郵政やTPPと消費税増税した分をIMFに与え米欧日で協力しようとするが,効果なく世界恐慌は益々深みに嵌る。そこで、ドル暴落から米国は「保有している金を尺度に通貨を発行する」、金返り政策を採用せざるをえない。しかし、金リンクは1ドル60円になるか,新興国のバブルが崩壊するか,EUで債権デフォルトが起きない限りしないはず。そして、ニクソンショック以来の為替フロート制は終わる。だから世界の為替システムは、まず、ドルとユーロ通貨に各国がリンクする固定レート時代へ移行する。次に,国家が金買いの主役となる金獲得競争の勝者が三極目&四極目の世界通貨となる。ドル暴落を防止するため米国は、通貨の発行尺度を保有金にする政策(金本位制)を提案するとドル暴騰してユーロ・円下落することになる。日本政府は、日本国民の金の輸出入と売買を禁止し、日銀のみの買上げ実施。世界の保有金は、ドルとユーロと円に、ほぼ三分割され、世界通貨は三極支配体制となる。世界は早く三極通貨体制に移行すると世界恐慌は3年で収束沈静化する。ところが、金が世界通貨の信頼を直接支え、為替を固定化することに成功しても、時間とともに、金相場と金の公定相場との乖離が再発する。その結果、再び、金離れへの移行が不可避となる。再び、バブルを繰り返すことになる。日本は最新鋭の自然エルネギーから最新鋭の産業革命が2013年ごろからスタートすることになる。日本政府が世界恐慌を認識しないで金とのリンクもしないとTPPや消費税増税によって国内は古今未曾有のパニックを迎えることになる。このことから日本は新しい技術や先覚商品の開発に成功した、個人と企業と産業は、スーパーバブル下で、縮小を軽減できるだけでなく、急成長することが可能で,大企業の交代劇が起きることになる。これは、「基軸通貨の交代期に必ず起きる」ことである。1933年第一次世界的スーパーバブルの中心の米国は、求人を四分の一以下に激減させ、給与所得は平均30%減になり、失業者は瞬間的に、三人に一人まで拡大した。米国を襲った1930年代の大恐慌が、各産業のトップ企業を入れ替え、次の時代をリードする企業を誕生させ急成長させた世界的企業の多くは、1930年代をチャンスにして登場した企業なのです。そして、世界信用収縮恐慌を他国のことと放置すると,地方銀行の取り付け騒ぎや倒産が避けられなくなる。バブル⇒恐慌の繰返しが近代人類の歴史である。