このページは「k.t1579の雑記帳」です

そう、消費税率の引き上げ、である。あれだけ経済成長を標榜しておきながら政権は無関係の法案について重要法案化を行いセッセと審議を続けている。だから来春以降の「真実」について意図的にフタされている、と考えた方がいい。なにせ１７年前もバタバタ大型倒産や恐慌が起きたのだ。

アジア通貨危機。あの当時の不可思議な恐慌。そしてソウルはＩＭＦの支配下に墜ちた。その後のソウルが政治的にアメリカへ従属化し遂には屈辱的なＦＴＡまで受け容れるまでになった。それらの国内的な反動が日本へ強烈な怨嗟を帯びた形で向けられているというのが実際なのではないか。

だから今の日本も深刻である。こうやって何のメリットもないＴＰＰ交渉を通じて２０年以上前のＷＴＯ交渉で味わった以上のより深刻な条件を鵜呑みにされる。それが無能な甘利明という人間を介し行われるという極めて不幸な成り行き。そういうバカの連鎖が日本をアメリカに隷属させる。

これから連日の報道は経済成長が国際競争に置き換えられる。つまりレトリックばかりで埋め尽くされていく。その端緒が減反政策の撤廃であり農協の廃止である。それは第二の郵政改革である。つまり戦後日本の国富を易々と潰す。その結果として上澄みだけをアメリカに差し出すのである。

すくなくとも日本の近世以降に積み上げてきた現在の日本という国家のあり方というものを本質的に骨抜きにしていく。そういう便乗的な手法が繰り返される事を通じて一番肝心な日本の国民から過去の自己否定を強いて行く。そういう踏み絵的な前近代的な日本の政治は考え直す時期なのだ。