|
カテゴリ:カテゴリ未分類
級位者のKさんがしょげておられました。「そんな細部にこだわり続けていたらせいぜい3級くらいまでしかなれない」と言われたそうです。
数年前の事を思い出しました。以前私も同じような事をある人に言われ続けていました。「そんな打ち方じゃ絶対に上手くなれない。」 今では、「じゃあそういう打ち方をできるだけ改めるようにすれば、もうちょっとは上手くなるってことだよな」と思う事もできるようになりましたが、その当時は連日そういう事を言われていて、正直精神的に追い詰められて、「私は絶対に上手くなれない」という意味にとらえてしまっていました。その時の事はかなりしばらく後まで尾をひいていて、しばらく対局から退いていたにもかかわらず、詰め碁が解けない時、棋譜を並べていて次の一手が予想と全然違う方向だった時、そんな時にはその声が聞こえてくるようでした。嘔吐もくり返していたし、今思えば精神科の一歩手前まで来ていたと思います。今でも時々その声が聞こえてきて狂いそうになりますが、いろいろな方の支援のおかげでなんとか大丈夫です。 そういう経験があるせいで、どんなに上手い人であっても、そのように、他人の棋力に関して決めつける言い方は私にとっては許し難いことです。誰にもそんな権利はありません。 とはいえ、当時よりもかなりアバウトになってきましたので、「ああその人あんまり考えずに言ったな、多分」と思いつつ、Kさんに言いました。 「ということはその考え方から脱出するように心掛けていればそれ以上にはなれるってことですよぉ☆」 心ある高段者の方々にお願いです。その人の棋力はここまで、って決めつけてその人に言うような事はしないで下さい。本当にお願いします。心から。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年02月12日 02時11分55秒
|