横書きの資本論訳本があってもよさそうなものだけど。
第三章はm'が不変の場合の4パターンまで読み終えた。ここは過去に読んだときはほぼ一瞥で通過していたところだけど、今回じっくり読んでみるとなかなか深く考えさせられることに気づいた。マルクスはこの利潤率と剰余価値率の関係のところでは膨大な原稿を残しているところをみると、かなりいろいろなパターンと結果を考えていたのだろうと思う。単に変数に数字を入れた結果を調べるだけなら小学校算数の話なのだけど、剰余価値率が一定で可変資本が増える場合はどのようなときか、それが生産性とどう関係するのかなどを考えるのはなかなか面白い。産業によっても違いがでる点にも言及しているところは前回は気づかなかった。このあたりは数式が多いので横書きのほうが読みやすい。訳本だと本をしょっちゅう回転させるのが煩わしいんだよね。横書きの資本論があってもよさそうなものだけど。