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カテゴリ:野球
『ニック・マルティネス』
今回は日本ハムが獲得した元TEXのニック・マルティネス投手を見ていきたいと思います。 思い返せばプロスペクトランキングに掲載されていた2014年、先発が不足していたこともあってロースター登録されて期待を抱かせる投球を見せ、2015年は7勝で防御率3.96と躍進を遂げていずれは主戦投手にという期待をTEXファンに抱かせたのですが、そこから中々もう一皮剥けず昨季も「おっ」と思わせた時期もありましたが、結局は3勝で防御率5.66に終わりました。 そんなマルティネスですが、まさか日本球界に来てこの記事で取り上げることになろうとは思いもしませんでした^^;。 まず投球スタイルですが、最速153キロの直球にシンカー(ツーシーム)、カットボール、カーブ、チェンジアップを満遍なく投げ分ける投球スタイルとなっており、非常に多彩な球種を操ります。 ちなみにシンカーは勿論ですが、カットボールも直球と殆ど球速帯が変わらず、厄介な球種となりそうです。 もう一つ特徴的なのが昨季はカットボールもカーブもX-MOVがマイナスとなっており、シュート方向に曲がっています。 三振を奪う投手ではないにもかかわらず左右の変化で打者を翻弄できないという致命的な弱点を持っており、MLBで活躍できなかった要因はここにありそうです。 それでは奪三振率を見ていきますと、基本的に5.50前後で推移しており、3Aでも5.50~6.09辺りで推移しているので三振を奪える投手ではありません。 次に与四球率ですが、昨季は2.26と良好な数字を記録しており、2015年は3.31を記録、3Aでは1.67、1.55と抜群の制球力を見せているので制球力には非常に長けています。 それでは被安打率ですが、基本的に被安打数が投球回数を越えており、3Aでも同じ傾向が出ており、基本的に安打を浴びやすい投手です。 被本塁打率は2.10、1.86など平均で2本も浴び、昨季の被本塁打数は26本と脅威的な数字です。 3Aでも0.72、0.64を記録しており、球威はあまりないタイプだと見て良いでしょう。 最後にbatted ballですが、基本的には40%前半で推移しているのでGB投手というわけではありませんが、シンカー、カットボール、チェンジアップではゴロを打たせられているだけに、この辺りの球種の割合を増やすなど投球スタイルを変えればGB投手になれる可能性は多いにあるのではないでしょうか。 制球が良く、GB投手になれる可能性は秘めていますが、被安打数を多く浴びるだけでなく一発も被弾しやすい傾向もあり、判断が少し難しい印象を受けます。 どちらかと言えば先発よりも1イニング限定で投げるリリーフや一巡のみ投げるロングリリーバーとして使った方が結果は出やすいのではないでしょうか。 ただ個人的には改めて投球内容を見ていくと、MLBでは通用しなかった理由が何となく分かる結果となりました 選手評価:B(MLBで活躍できなかった理由が見えた) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.01.08 20:22:58
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