亜人 #05
いざとなったら助けを求める最低なクズ
★前のお話は→
第1話 僕らには関係ない話
第2話 何でこんなことになったんだ。僕は悪くないのに
第3話 もうダメなんじゃないかな
第4話 君は黒い幽霊を見たことがあるか?
発信源を追って埼玉県警が神社に到着したとき永井圭らの姿はすでになかった。人がひとり殺されていて(神主さんか)荒木が酷いな永井圭がこれをと言うと戸崎が下村と到着し、違います、おそらくは永井圭と接触した男の仕業でしょうと言った。
まだどこかに隠れている可能性もあるから神社内を徹底的に調べろと指示する荒木に、無駄ですよと戸崎。もしこの場にいるならあなた方が無事に済むはずがありませんと(いつのまにかいつものスーツ姿に戻ったw)下村が言った。
携帯が鳴って出た戸崎が、永井圭の行方を見失った。現在は帽子と一緒のはず。行方を追わせますと言うと、その必要はありませんと電話の女性。永井圭は30分ほど前に山梨の消防署前に倒れていて、すでに移送中。詳しくは研究所でと言った。
なぜだ、帽子に裏切られたのかと戸崎。電話を終えた女性に男が、永井圭は別種だそうだな。中村慎也と同じか。貴重なサンプルだ。丁重に扱いたまえと言った。
車で移動する佐藤と田中。すみませんね、まだ狙撃は下手くそなもんでと田中が言うと、いやいやリアリティーがあって良かったよと佐藤は言った。
圭の狙撃は田中の黒い幽霊が行っていた。でもこちら側に引き入れるならフクロにして言うことをきかせても良かったのではと田中が言うと、それじゃあ我々が恨みをかうだけだよと佐藤。あそこで何が行われるか君がいちばんよく知っているだろうと笑いながら言った。人間への憎悪、復讐心、そのすべてを植え付けるために彼を人間側に差し出したんだ。
ここは? どうなったんだ? 佐藤さんは? 圭は目隠しされて身動きができない状態の自分に気づく。僕は捕まったのか。始めようと男たちの声。実験が始まる。
腕を切り落とし再生前の腕と見比べるという岩崎に送る。続いて脳の活動を観察しながら痛みを与える。痛みの反応でこれまで何回死んだか予測できる。
まだあまり死んでないようだ数回程度か。もっと痛みを与えてみようと話す研究員の背後に黒い幽霊が現れた。ガラス張りの部屋の外では戸崎たちが実験の様子を見ていた。ガラスの傷を見て凄いなこれが別種の力かと話す外の人たち。
戸崎が下村に、見えるかと聞いた。はい、すぐそこにと下村。なぜ永井は研究員を攻撃しないと戸崎が聞くと、力を自覚していない可能性があります。黒い幽霊とのリンクが不安定なのかもと下村。どういうことだと聞かれて、例えば電波の悪いところで通話する感じです。なのでいずれ彼らを襲撃する可能性もと下村は答えた。
今は何をしている? 今は、その、戸崎さんを見てます。
(偉そうに、お前らのおかげで私の人生設計がどれだけ崩れたと思っている) 戸崎は下村に、君がここでそうしていられるのも私が秘密裏に匿っているからにすぎないと言った。しっかり働けよ。さもなくば君もああなる。
反応が鈍くなってきたからリセットするか。一度殺して休憩にしようと研究員。圭は思った。どうして僕がこんな目に。僕はただ立派な人間になりたかっただけなのに、こんなの酷すぎる。
どうした? 俺みたいのにはなりたくなかったんじゃないのかと田中の声。あのとき(神社で)蔑むように見ていた、正義感ぶったあれは何だったんだ。てめえは地獄もしらないでカッコつけてただけだと田中は言った。他人を見下してるくせに、いざとなったら助けを求める最低なクズ、それがお前だよ。
圭をリセットしようとする研究員の後ろに黒い幽霊が立った。そうだ殺れ、本当の自分になれと田中。カイの顔が浮かんだ。やれなかった。ん? 風? と研究員。なぜやめる、カイはもう助けに来ない、佐藤だって捕まるかもしれねえんだぞという田中に圭は言った。
これをしたら、カイに嫌われるかもしれない。彼だけは裏切るわけにはいかないんだと思う。
こんなことされて、ひとり殺したくらいで裏切りになるかよ。もし誰かを殺せば二度と普通の生活には戻れないのが嫌なだけと田中に言われて圭は違うと言った。
カイはこんな僕に命を懸けてくれたんだ。たったひとつしかない命を。でも僕は命を懸けることができない。だから命以外のすべてを懸けなきゃ割に合わないんだ。
後半戦いくぞ、上の命令はとにかく痛みを与えろとのことだ。じゃあ今度は歯からと研究員。
とある場所で頼んでいた物を受け取る佐藤。いろいろ調達させちゃって悪いねというと、大切なお得意さんですからと猫沢という男は言った。うちの商品はここに入っているのでと言うと店を去る佐藤。中身を確認しなくていいのかと言われた猫沢は信用していると答えた。
肝臓と腎臓が10個に心臓まで。それだけのものが本当に?と聞かれ、間違いなく入っていると猫沢は言った。あの人は必ず持って来るんだよ、死んでもな。
オグラ・イクヤ博士が来日。亜人研究所に車両が到着した。来日と視察は国内二例目の田中捕獲時に続き二度目。オグラ博士は生物物理学者で99年渡米以来亜人研究の権威として知られている。
銃を持ってやって来た佐藤と田中。生憎の天気だねえ、雨の中じゃアレの操作はしにくくなると佐藤。田中に作戦Cのオグラ博士の誘拐を命じ自分は作戦Bで永井圭くん救出担当だと言った。
どうすれば城を落とせるか。答えは単純。敵の想定する火力を上回ればいい。今、私たちが持てる最大の火力で押し潰すと佐藤は田中に言った。
世界各国の亜人研究は競走状態だが日米の研究機関は協力関係を結んでおりオグラ博士の来日もその一環というニュースを見ながら、VIPがおいでなすったな。ただの能なしだよと話す研究所の人たち。随分な言い方ですねと下村が戸崎に言うと、日米の協力関係は表向きの報道にすぎない。実際は一方的な情報提供を強制されていると戸崎は言った。
実際、国内初の亜人はアメリカ側に奪われた。学者連中が不満をこぼすのもと話していると突然爆発音が。警備室から侵入者の連絡。帽子の男が侵入してきた。永井を見捨てておいて助けにきたのかと戸崎。すぐに反撃しますという警備員に、殺すな、そいつは亜人だと告げた。警備員が殺され監視カメラの画像に佐藤が映し出された。
そこにいるのかな、とざきく~ん。私がなぜここに来たか君にはまだわかるまい。だが今夜、日本の亜人事情は大きく覆ると佐藤は言った。
どうするつもりだ、このまま永井を奪われたらと言う人たちに戸崎は、警備を大幅に増やしているから麻酔銃が当たりさえすれば何十人犠牲になろうと我々の勝ちですと言った。ひとりが戸崎に詰め寄り、確かに麻酔の有効性は認めるがなぜ殺さない。下手すれば我々にまで危険が及ぶと言うと、中村慎也の件をお忘れですかと戸崎は言った。
下手に亜人を殺せばまた惨劇が繰り返される。亜人の殺害は最悪の事態になりかねない。
麻酔銃を持ち待ち構える部隊の前に佐藤が現れ、行くよと言った。麻酔銃の攻撃を避け、当たった腕は自ら切り落とし攻撃を続ける佐藤。複数の麻酔銃が刺さると頭を撃って倒れた。そして即再生すると全員を撃ち殺した。アレを出すまでもないねと佐藤。さて、永井くん、お迎えだよと佐藤は言った。
あの亜人は何者だと聞かれ戸崎は、私が知り得るのは、やつは以前に田中を奪い、今は永井圭を奪おうとしていることだけですと言った。映像を見る限り別種の力は使ってないようだ。田中のときはアレで多くの犠牲者が出たが使わなかったのか見えなかったのかと話しているところにオグラ博士が現れた。田中はオグラの車に行ったが姿はなく、逃がしたかと呟いていた。
見えなかったも何も人間にアレを見ることはできない。何でこんなに騒がしいんだオグラ・イクヤ様が来たっていうのにとオグラ博士。別種の力は人間には見えないとはどういうことだと聞かれると、君たちはIBMの話をしてたんじゃないのかと言った。
Invisible
Black
Matter 人間の目には見えないくせに人間の形をしている最高にクールなやつさ。超能力でも幽霊でもない、物質だとオグラ博士は言った。
さて永井くん、君はどう仕上がるかな。佐藤が圭のところに来た。再生させ、わかるかい、助けに来たんだと話しかける。どのくらい僕はここにと聞く圭に10日以上はいたかなと佐藤。それしか経っていないのかと言うと圭は泣き出した。そして佐藤に、お手数おかけしてすみませんと言った。
佐藤は思った。この仕上がりは失敗だな。
☆次回 君もブチ殺してやる
【感想】
2週分みてしまったのでお腹いっぱいの感がありますが面白かったです。圭がされた実験は酷いね。アニメになったら音が怖かった。圭は全回は性格わるいと言ったけど、カイのことを思って踏みとどまったようでよかったです。まあ黒い幽霊をちゃんと操れるかもわからないけど。
佐藤は想像以上に凄かったです。戦闘能力は恐ろしいね。麻酔銃が効く前に腕を切ったり死んだり。アレまで使ったらどんだけ強いんだろう。それに怪しげな臓器売買などしているようで怖すぎ。亜人を手なずけて何をするつもりなんだろう。
人間らしいところを見せた圭だけど、佐藤に失敗と判断されてどうなってしまうのか。心配しながら次を待つとします。再来週か?
★放送の都合で4話・5話と続けてアップしましたが、6話はこちらの都合で1週遅れとなります。遅くなりますが追い付いて続けていきますので引き続きおつき合いのほどお願いいたします。
★記事に全く関係ないコメントは拍手のコメント欄にお願いします。