3251494 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2024年05月09日
XML
カテゴリ:神秘体験空間
人智学では、高次の宇宙人を、霊体として解き明かしていて、天使の位階で表現している。現代人は、カリユガの時代で、唯物論に染まったために、睡眠中の潜在意識で、天使たちと出会っているのだが、目覚めた後の覚醒意識では認識できないので、夢のような曖昧な感覚で、日常生活の身近な存在に置き換え、物質界で解釈した形で思い出すのがせいぜいである。

古代人は、民族の同族婚によりまだ霊能力を遺伝的に継承していたので、潜在意識に、霊眼の、いわゆる心眼をもっていたので、睡眠中に、月光を通して、高次の宇宙人の天使たち、つまり神々がみれて、現代人が互いにコンタクトするのに、言葉を使うように、いまでいう幾何学で命令を受けていたという。

だから、空海さんの説く真言宗の真言のマントラのような、現代人が使う言葉というよりも、幾何学の文字のようなもので、神々と交信したようである。だから、現代風に表現するなら、数学を用いて神々と交信していたことになる。

マントラ - Wikipedia


現代でも、母国語以外の、数か国の外国語を話せる人が、理解力や和解力に優れているように、多様な文字を習得できる能力は、いわば遺伝的な霊能力を受け継いでいるのかもしれない。このような能力の継承は、現代でも、例えば、サヴァン症候群などで、垣間見られる。

また、現代の、インド人は数学に強い、という噂や、数字の無というゼロの発見も、古代インドに起因し、インド人に優秀なコンピューターのプログラマーが多く、IT大国となっている現状を遡ると、古代インドの、この継承された霊能力に辿り着く。シュタイナーは、古代インドのサンスクリット語こそが、現代の文明の原点で、現代のアーリア文化期が幻の文明と呼ばれるのは、このサンスクリット語の、本来の意味の、ソクラテスが説いた、神々との対話を失ったため、と述べている。

サヴァン症候 - Wikipedia

数字の0(ゼロ)が発見される前はどんな世界だった?数字と仏教、不思議な繋がり | 和樂web 美の国ニッポンをもっと知る! (intojapanwaraku.com)


早い話、現代の過剰宣伝風にいうなら、サンスクリット語は、高次の宇宙人により、地球人に与えられた言語というわけなんである。つまり、我々の文化期が、アーリアと呼ばれるのも、サンスクリット語に起因した文化の興隆にあるからで、西洋の大航海時代が目指したのも、黄金の不老不死薬となる、サンスクリット語での神々との対話で、それを金銀財宝と勘違いした愚かなコロンブスは誤ってアメリカ大陸に辿り着き、アメリカ先住民をインディアンと呼んでしまったわけなんである。

サンスクリット - Wikipedia

大航海時代 - Wikipedia

新大陸を「最初に発見した」のは「コロンブス」ではなかった(石田雅彦) - エキスパート - Yahoo!ニュース

アメリカ大陸の発見 - Wikipedia


古代中国や日本では、古代インドを、天竺と呼び、天竺に行くのは、現代では、お釈迦さんが広めた仏教の経典を持ち帰る旅と解釈されているが、本当の意味は、遺伝継承されてきたサンスクリッド語を習いに行き、再び神々との対話の、霊能力を獲得するためで、仏教の修行でもあり、当時の仏教が、お釈迦さんによる古代インド文化の再生で、これはユダヤ教に対するキリスト教と同じで、我々地球人の使命を、つまり人類の進化の担い手となるため、と考えられるわけなんである。

天竺 - Wikipedia


上のウイキの解説によると、西遊記で有名な三蔵法師の玄奘が、天竺を印度と書き換えたらしいが、恐らく、天竺とは、この物質界にはなく、サンスクリッド語での神々との対話を意味する、人智学でいうところの神界のデーヴァ界のことを指すからかもしれない。

玄奘 - Wikipedia

デーヴァ - Wikipedia


古代インドのサンスクリッド語を話せる現代人は、カリユガの時代に転生し、前世を経験しているから、ほとんど皆無に思われる。日本語でも、昔の訛りや方言をそっくりそのまま話せる現代の日本人はほとんど皆無で、現代解釈に染まった古語を、学校で改めて習うしかないわけで、とてもネイティヴとはいえない。現代では、むしろ外国人のほうが、日本に詳しいくらいで、それは、ある意味、前世が日本人だった可能性もあるからだ。

つまり、現代の日本に染まっていない外国人のほうが、カリユガを経た先入観や自負心が少ないので、むしろ、カルマの法則により、個人的な虚栄心や名誉欲がなく、日本人よりも、日本人らしいかもしれない。この、むしろ異邦人のほうが、民族の本質がピュアに受け取られるのを、お釈迦さんは、出家と呼び、神秘学では、故郷喪失者と呼んでいる。ただし、現代人が唯物論から説く知識人のことではない。

故郷喪失者たち——新明正道の「研究の現場」とは立命館大学生存学研究所 (ritsumei-arsvi.org)

故郷喪失者とは、例えば、連日、大谷選手がただ日本人だからという理由で、報道されるように、同じ民族の成功者という理由だけで、忖度し依怙贔屓するのは、故郷喪失者とはいえない。むしろ、大谷選手を、外国人として捉え、外国人の視点から、その役割を、人類の普遍性から、道徳的な意味を問う姿勢を、故郷喪失者というようである。簡単にいえば、大谷選手の活躍に一喜一憂しない態度である。

大谷選手は、野球が仕事なので、野球で、故郷喪失者を説明するなら、ダイヤモンドのグラウンドが、いわば人生の物質界で、表現の場といえる。大谷選手は、ドジャースの一員なので、ドジャースが、いわば民族といえる。そして、ドジャースのロバーツ監督が、いわば現場監督の民族長で、その精神が、民族霊といえる。ロバーツ監督はただ大谷選手の活躍を見守り、助言するだけで、不調だと、時には出場機会を交代させる。民族長の指示や伝令を、選手に伝えるのがコーチたちで、それらは、人間でいえば、現役を引退した天使たちになる。

つまり、人間の上には、現役を退いた天使たちがいて、その天使たちの上に、大天使の民族霊がいるわけなんである。そして、大天使の上には、時代霊と呼ばれる、運動を司る権天使がいて、人格霊とも呼ばれている神々がいる。だから、先の大谷選手の話で譬えるなら、時代をつくる権天使は、野球というスポーツで一時代をつくるMLBの会長になるかもしれない。そのなかで、故郷喪失者というのは、個人やチームの勝利に貢献するが、それに囚われない、野球全体のパフォーマンス、更には、人間社会のモラルに寄与する役割を自覚できる実践者ということになるかもしれない。

いまは大谷選手を題材にして、野球で、高次の宇宙人たちとの関係を説明したが、故郷喪失者とは、簡単にいえば、野球もできるが、野球以外のスポーツもできるし、言語においては、多国語を操れるような、仏教でいえば、執着心のない、出家の修行者的立場に立てる人といえるかもしれない。根無し草というよりも、多様な雑草魂というべきかもしれない。だから、輪廻転生を何万回も繰り返し、ほぼ浄化に近い霊魂といえるかもしれない。自国や自民族に拘るのは、まだ故郷喪失者ではなく、故郷望郷者、待望者でしかない。そこには、故郷を捨てた代わりに、何らかの見返りを求める名誉欲や虚栄心への憧れが隠れているからである。

古代人にとっては、人間の上に立つ、天使や大天使、権天使や、更には能天使、力天使、主天使と、知性が高次になるほど、人類の知性では意識できずに、捉えられなくなっていく、高次の宇宙人の、神々との対話が、自らの存在証明だったわけである。だから、古代インド人は、生まれながらの高次の知性を失った故郷喪失者で、ヨーガや、ヴァーダ哲学により、サンスクリッド語を駆使し、神々との対話による、故郷を天竺に求めたわけである。だから、お釈迦さんは出家して、来るべきカリユガの闇の時代に、サンスクリッド語が失われてしまうので、転生してはならない、生まれてはならない、と警告したわけである。

しかし、キリストが降臨して、カリユガの闇の時代をのり超えれる、道徳の実践を説いたので、誰でも、個人のパフォーマンスにより、民族を超え、時代を超え、人格さえ超えて、神の子として、聖霊となれるのを、人間の死からの蘇りで示し、いまも救いの力を個人のなかに、個人の道徳的運動を促すポテンシャルとして送っているという。

この道徳の実践をなす、物欲とバランスを保つ、自己の欲望を放棄させ、故郷喪失者の個人を救うポテンシャルを、パウロは、「私の自我のなかのキリスト(霊我)」と呼んだと、シュタイナーは説いている。現代風にいうなら、バランス回復力である。それを、もし、現代物理学風の、ニュートン流で解き明かすなら、道徳の力学的エネルギーが、個人の人生での、質点の運動エネルギーと、個人が持つポテンシャルエネルギーの和で、表現できるだろう。

つまり、個人がもつ道徳実践エネルギー=(覚醒意識での、運動エネルギー)+(睡眠の潜在意識での、ポテンシャルエネルギー)で、そのラグランジアンは、光の最小作用の原理から、キリストの人生へのカルマの救済原理として、個人が救われるように、人生がつくられているのが、自我を霊我から観測できるようになっているのが、霊能力獲得から、わかるようになるだろう。

最小作用の原理 - EMANの解析力学 (eman-physics.net)


キリスト原理により、人類が救われるのを感知できるために、シュタイナーの人智学的宇宙進化学を紹介する。

                 ★       ★       ★

(シュタイナーのクライスト論を続ける 

ハインリヒ・フォン・クライスト - Wikipedia

 【戯曲】クライスト『ハイルブロンの少女ケートヒェン』あらすじと感想 : びょうびょうほえる~西村俊彦のblog (livedoor.jp)

 そしてまた、ハイルブロンのケートヒェン(クライストの戯曲)に表現されている状況、ケートヒェンと、シュトラール伯爵との関係、その関係は覚醒意識で遂行されるが、それに気づかれることなく、潜在意識のなかを行き来する、魂の奥深い憧れから生起されるが、潜在意識のなかのこの低次の欲望はどのような役割を果たしているのか?

 人智学徒が、この状況を霊視すれば、重力や引力といった物質界の力のなかにある霊性を感じ取れる。物質力のなかにある本性を霊視できる。例えば、ケートヒェンが、憧れの人の前に立つ場面で、潜在意識のなかに何が生きているのか、そして、それが、外界にある重力、つまり諸惑星との引力として唯物論で言及される力学と、どのような関係にあるのか、を霊視できる。一世紀前には、クライストのような霊感の持ち主の、苦闘する魂でさえ、この潜在意識の深いレベルまでには潜入できなかった。今日の人智学徒には、それが可能になっている。

 悲劇「ホンブルクの公子フリードリヒ」(1810年に書かれたクライストの最後で偉大な作品)もまた、今日では、一世紀前とは違った形で感銘を与える。人間が成し得る全行為を理性に帰属させようとする現代の抽象的な思想家たちは、ホンブルクの公子のような人物、つまり彼の偉大な行為、最終的な勝利へと導いた行為さえも、潜在意識のなかの、一種の夢想状態で成し遂げた人物を、どのように説明するのか、知りたいものである。

 実際、クライストは、公子が、覚醒意識から勝利を達成し得たのでも、高次の意識という意味ではとりわけ秀でた人物でもなかったのを、というのも、彼は後に、死に直面して、メソメソと泣いたからだが、はっきりと示している。公子が力を発揮できたのは、 彼の魂の奥深くに生きるものが途方もない意志の努力を引っ張り出してきたときだけだったのである。

 人類にとって、「月」の意識からの遺産として残ったものは、抽象的な科学では取り扱えないものである。それは、多面的で繊細で微妙な概念、自由で緩やかな輪郭を持った精神的な感性でしか把握できない概念なので、つまり、人智学によってもたらされるような霊的な概念から導かれなければならない。最も偉大な諸概念は、中立的な性質をもち、普遍的な諸概念を、自ら互いに結びつける。

 このように、今日の魂のなかで経験する状態や気配、つまり精神性は、宇宙の進化と、宇宙全体に結びつけられている、ということを、人智学が示すのがわかるだろう。また、魂のなかで経験できる内容だけが、外界の事物のなかにある、精神的な根拠についての概念を形成できる、ということも理解できるだろう。更に、我々の時代においては、 先立つ時代での憧れが、我々の時代になって、はじめて、その憧れに対しての満足を与えるのが可能になり、その満足を、当面は達成できるようになった、というのも理解できるようになる。

 このように、過去の時代の人間たちに対して、つまり、心の奥底にある、憧れに到達できる、リアルな道を見い出せなかった人間たちに対して、当時の物質界は、精神的な憧れに、物質的な満足を与えることができなかったが、絶え間なく憧れを追求した、その精神的苦悩に、一種の賞賛が生じる。

 全ての人生は、宇宙全体の進化のなかの、1つの総体である、ということ、そして、今日の人間は人類が既に遥か昔に必要としていたような、彼らの運命は、本当に、それを自伝として、我々に示すが、その憧れを通して、精神的な運動に、人生を捧げることができる、のを思いやるとき、確実に、そのような人物たちに対する、ある種の賞賛が生じて来る。

 だから、人智学を人類の憧れに対する救済を担うもの、として指し示せるかもしれない。荒れ狂うと同時に、悲惨に満ちた人間たちが長い間探し求めてきたものを、人智学は今、与えられる、という事実を、思い出すのに適した今日という日は、というのも、これらの憧れに満ちた人物たちの一人が悲劇的な死を遂げてから一世紀も経つからだが、特に、尊敬を込めて、賞賛と共に、与えることができるかもしれない。このような考え、多分に人智学的な考えも、カルマを通して今日という日に、胸に抱けるのは、ドイツの最も偉大な詩人の一人が亡くなって百年経った、この記念の日においてかもしれない。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2024年05月10日 12時35分31秒
コメント(0) | コメントを書く
[神秘体験空間] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.