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カテゴリ:映画レビュー ~あ行~
イースタン・プロミス を検索! 2007年【英/加/米】Eastern Promises デヴィッド クローネンバーグ監督 《R-15》(元々R-18をR-15版に修正?) 『イギリスのロンドン。アンナ(ナオミワッツ)が助産婦をしている病院に少女が担ぎ込まれ、少女は女児を産んだ直後に亡くなる。アンナは少女の身元を調べようと、少女が持っていたロシア語の日記とそこに挟まれていたカードをたよりに、あるロシア料理店を訪ねる。アンナはそこで店のオーナー、セミオン(アーミン ミューラー スタール)や運転手のニコライ(ヴィゴ モーテンセン)と出会うが、実はセミオンはロシアン・マフィアのボスで、亡くなった少女は人身売買されて悲惨な道を歩んできたと分かり……。』(wowow online より) ロンドンにはロシアンマフィアの裏社会があるんだ~。 おそろしい~ ヴィゴは何が哀しくて、こんな稼業に一生を捧げようと(?たぶん。)しているんだろう。 どんな事があっても、生き抜いて、自分の決意を貫く覚悟だ。 ネタバレになるので、思わせぶりに書きます。( ̄ー ̄) 生き抜こうとする悲愴感が、同じ日に観た「カムイ」とダブる。 この映画のハイライトシーンなのか、 ヴィゴが全裸で刺客二人と大格闘する。 どうやって撮影したのか、大きな刺し傷切り傷あまた受けながら、 またがあらわになるのもはばからず、必死に戦う。 いろんな意味で正視できない。(^_^; ナオミは移民2~3世なのでか、 元KGB(ただし予備役というところにクスッとした)の伯父さんがありながら、 ナイーヴ過ぎた。 でも無理ないか。 本物のボスとは表向き、人当たりも包容力もあっていい感じのおじ様だったりするのだ。 で、息子のキリル(ヴァンサンカッセル)が飲んだくれのチンピラでファザコンでとても情けない。 ヴァンサンさんの演技が最高。この役は、なかなかお得な役だと思った。 ぐでんぐでんに乱れたりねちっこい眼でヴィゴを見つめたり、 命懸けでエッチしなくていいし。(?!) それを命懸けで守るふりして利用するヴィゴの姿もおもしろい。 ボスから見込まれて「王子(キリル)と遊んで王様(自分)とビジネス」するのが役目と言いつけられる。 王様はすごく悪くて恐ろしい人なのだが、実に重厚ないい演技。 スタールさん、この役では見かけはとても温厚なおじ様、実は…だけれど、 「天使と悪魔」では、立派な枢機卿実は腹黒い…のように見えたが実はしかし…という役を好演していた。 趣のあるいいお顔です。 作品自体は、おそろしく暗くて重いが、 ナオミワッツを観られるのがいい。 私は彼女の鼻を見るとうっとりするのである。 今作では、過去に流産した悲しい思いがあるために、 担当した新生児に入れ込んでしまう姿を、優しく表現していた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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