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カテゴリ:外国映画
2006年製作のイギリス映画。
監督は、『ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島』が公開中のイギリス人監督マイケル・アプテッド。 製作は、『天国の日々』(1978)、『シン・レッド・ライン』(1990)の監督作品のあるテレンス・マリックと、『ウォール・ストリート』他、多くの作品を手掛けたエドワード・プレスマン。 恩師が作詞した『アメイジング・グレイス』を心の支えに、奴隷貿易廃止に尽力した政治家ウィリアム・ウィルバーフォースの人生を描く伝記ドラマである。 マイケル・アプテッド作品には、カントリー・シンガーのロレッタ・リンを描いた『歌え!ロレッタ愛のために』(1980)や、マウンテン・ゴリラの保護に半生を捧げた女性学者ダイアン・フォッシーを描いた『愛は霧のかなたに』(1988)などの名作がある。 これらの作品も伝記ドラマであったわけだ。 18世紀のイギリス。 博愛精神にあふれた青年ウィリアム・ウィルバーフォース(ヨアン・グリフィズ)は、イギリスの収入の多くが奴隷貿易によるものであることに心を痛めていた。 若くして国会議員となったウィルバーフォースだったが、すべての人々の心の救済を信仰に求めて聖職者の道を選ぶべきか思い悩んだとき、政治の世界にとどまるよう後押ししたのが恩師である牧師ジョン・ニュートン(アルバート・フィニー)だった。 かつて奴隷船の船長をしていたニュートンがその罪を悔いて作詞したのが『アメイジング・グレイス』であった。 名曲が、圧倒的な情感で流れるのかと思いきや、そこのところはさらりと流し、丁寧な語り口で歴史のドラマを綴ってゆく。 東インド会社や、プランテーションは、かつて世界史の授業で覚えた言葉である。 この映画で知ったのだが、港町として栄えた街は、奴隷貿易港であったことになる。 ビートルズを生んだリバプールも港町。 1950年代には、この港町にアメリカ南部の黒人の音楽が運ばれてきた。 そこから、イギリスのロックンロールが始まる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 8, 2011 10:53:10 PM
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