|
テーマ:庭の植物(235)
カテゴリ:植物(草本)
スミレの花は中々可憐なので、スミレ専門の園芸家も居る位である。しかし、その可憐な花は実を結ばないことが多い。代わりに閉鎖花と言う、蕾とも実とも言い難いような、花弁のない妙な「花」が種子を作る。花は開くことなく、蕾のなかで自家受粉が行われて結実するのである。 上の写真の左下に閉鎖花が写っている。これが伸びて真上を向き、3つに開裂して種子を飛ばす。初夏から秋まで、スミレは専らこの閉鎖花を「咲かせて」、繁殖に努める。
閉鎖花はそれだけで結構話の種になるので、来年の初夏に詳しく経過を追って紹介する予定でいる(気の長い話・・・)。だから、今回はその可憐な花を見るだけにしておこう。 しかし、何故今頃になってスミレが咲くのか、一寸不思議である。花芽の分化は普通は日長で制御されるが、スミレは1年中花芽(「花」用の花芽と閉鎖花用の花芽)を作っている訳だから日長は関係ない。恐らく気温(平均気温 or 最低気温)がある値より低くなると、閉鎖花よりも普通の花を分化する様になるのだろう。
このコスミレは以前紹介したニワナナカマドの鉢に生えてきたものである。スミレはこう言うところが好きな様で、我が家の植木鉢の大半に色々な種類のスミレが「繁茂」している。 スミレ好きの私にとっては大いに結構なことだが、一見したところでは、手入れが悪くて雑草が生えている様にしか見えない。一寸みっともないが、別に人の評判を気にすることもあるまい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.11.25 10:10:59
コメント(0) | コメントを書く
[植物(草本)] カテゴリの最新記事
|