夏だというのに、ネタ切れになってしまった。フヨウは咲いているが、鉢植えで冴えないし、虫も居ないことはないのだが、中々良い写真を撮らせてくれない。梅の葉裏で夏眠していたアカホシテントウは、この1ヶ月間全く動かずジッとして居たが、今日は急に涼しくなったせいか、何処かへ行ってしまった。仕方なく、この6月に撮った写真を出すことにする。
キアシマメヒラタアブ、黒くて丸味の強いヒラタアブである。体長は約5mm、小さいし黒っぽいので、虫に興味のない人の眼には映らないだろう。
キアシマメヒラタアブ.体長5mm、眼に花粉が付いているが
気にならないらしい(2007/06/06)
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以前
ナミホシヒラタアブを紹介したとき、この夏はヒラタアブ類の消長に注意してみよう、と書いた。夏になるとヒラタアブ類が少なくなる様に思えたからである。注意してみた結果はどうかと言うと、やはり7月中旬以降、ヒラタアブ類は殆ど姿を見せない様である。このキアシマメヒラタアブが一番最後まで居たように思うが、7月上旬頃に姿を消した。その後は、
キタヒメヒラタアブを一度見ただけで、ヒラタアブ類は全く見ていない。
キアシマメヒラタアブ.腹部を常に屈伸させている.
呼吸のためであろうか?(2007/06/06)
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実は、
クサカゲロウ類の繭を確保したとき、ニシキハギの葉にくっ付いているヒラタアブ類の囲蛹を3つ見付けた。そこで、これらも一緒に飼育箱(勿論別々の箱)に入れて置いたのだが、一つも羽化に成功しなかった。何れも、コバチ類と思われる体長2mm位の微小なハチらしきもの(確認していない)が代わりに沢山出て来た。
横から見たキアシマメヒラタアブ.名前の通り平たい.
平均棍がよく見える(2007/06/06)
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夏になるとヒラタアブ類が殆ど姿を見せなくなるのは確かな様だが、その理由がアブラムシの絶対数の減少にあるのか、将又、この様なコバチ類の活躍によるのかは分からない。しかし、コバチ類が特に夏になると多くなるとは思えないので、やはり餌のアブラムシの減少が主たる原因なのであろうか。今、ニシキハギにもフヨウの葉裏にも、アブラムシは一匹も居ない。