自己愛
ぼくが男根期自己愛性格者である事が判明したのは、もう10年も前の事になる。自分の問題の根が判れば、その問題が解決さえれるのかと言えば、事はそんなに単純ではない。自己中心的で傲慢で弱虫だから、あらゆる事の判断に間違いを犯し続け、昨年には、ついに職を失い、今は行くべき道に迷っている。これまでの生活を維持してゆくと言う、経済的な余裕はまだまだあるのだが、自分の自己愛を満たすと言う点では、絶望的なのだ。他人から見れば何の不足も無いように見える人が、自分で自分を殺すような愚を冒す事の理由も、今では理解できる。しかし、それでも、自殺も殺人であるから、犯罪である事に変わりはない。母親が死んだ時に自分も死のうと思ったが、その時のぼくの死を止めたものが何だったのかは、未だに謎である。あれから47年、4人の子供達子を授かり、2人の子供たちを失い、2人の孫達を授かり、彼らに対するぼくの責任は何なのだろうか?どう言う責任を問われても、ぼくには取りきれない責任のような気がしている。だから、もう、何もしない方が良いのかなぁ?でも、それでは、寂し過ぎるよな。