|
カテゴリ:カテゴリ未分類
ネオシャーマニズムの日本最初の公認の導き手である濱田秀樹氏のワークショップに初めて参加したのは、拙著『魂の螺旋ダンス』の記述によると1999年の12月である。
その記念するべき第一回目の体験は以下の書物にある。日本で初めてのネオシャーマニズム体験についてのレポートが本に記載されることとなったのである。 魂の螺旋ダンス はるかなる今ここへ 長澤靖浩著 第三書館 しかし、この書物はもはや在庫がなく、アマゾンマーケットプレイスでは高騰、BASEでも値がつけられない状態である。 よって、現実的には以下の改訂増補版読みやすいバージョンnoteで読んでいただければ幸いである。 『魂の螺旋ダンス』改訂増補版読みやすいバージョン noteマガジン. さて、それから10回以上にわたって、私は、時に主催者としてコーディネイトしたり、時に他の団体の主催を側面援助したりしながら、自らも濱田氏のワークショップに参加し続けてきた。 そしてなんと! この2021年1月30日をもって、私はその全コースのプログラムを修了したとのことである。 実に初めてこのワークに参加してから20年以上の歳月が流れたことになる。 しかし、私は正式にシャーマン養成コースを申し込んで受講し続けたわけではなく、コーディネイトの渡り歩きを20年以上にわたって行い続けてきた末に、結果的にすべてのプログラムを体験したものである。 そのため、終了証のようなものはいただけない。シャーマンとして活動するお墨付きももらえない。 しかし、実際に私はこの日のワークで、自分がシャーマンになったことを体感した。 その点について述べよう。 この日の一つ目のジャーニーとして私に与えられた課題は、次のようなものだった。 「以前にあびさんは死と再生のワークによって、シャーマンズボディを実現しました。覚えてますよね?」 そのワークは数あるワークの中でも大変印象的であった。このプログラム全体の蝶番のようなジャーニーではないかと感じたとレポートした。以下の記事の後半である。 「印象的なワークでよく覚えています」 「今日のジャーニーではその時のシャーマンズボディを自分の30cm上に浮かせてください。そしてよく観察し、味わってください」 「はい」 「そのあと、床の上のご自身の肉体を30cm浮かせて、シャーマンズボディと融合し、またよく観察し、味わってください。以上です」 「わかりました」 乾いた太鼓の音とともにジャーニーが始まると、私は自分のシャーマンズボディを30cm浮かせた。 それは最初白い包帯を巻いた「レインボウマン」のようにも見えた。 古いテレビ番組レインボウマンのイメージもあったが、それよりもこの時期に「レインボウマン」という言葉が天啓のように浮かんだのは、20年以上前に好きだった曲、最近また自分の中でリバイバルしてお気にいりとなっているイエローモンキーの「レインボウマン」という曲が頭に鳴り響いたからに相違ない。 だからなのだろうか。 最初のうちこそ、白い包帯を巻いたような子どもたちのヒーローレインボーマンに近かったそのシャーマンズボディはやがてその包帯のような衣装はすべてほどけてしまい、その奥から現れたのは虹色に耀く身体であった。 ただ虹色の帯域に分かれているのではなく、七色の光はさざ波のように常に体をさざめき流れている。 煌めきながら揺れ動く、七色に光る身体だった。 さらにはその身体は、宇宙全体に広がる透明で無碍な光と不二であった。 不二ではあるが、人の形をしたその私のシャーマンズボディはやや光が濃密で透明ではなく、七色のプリズムを通った後のように色があり、煌めき流れながらも、人の形であり続ける、そういった個的な存在でもあったのである。 そのシャーマンズボディの虹の身体には七つのチャクラがあり、それぞれの色に耀きながら、光を放射し、宇宙全体の透明な光に溶けている。 すべての光とひとつでありながら、そこだけ光が濃密な個体、そのような二重性を生きていた。 融通無碍で軽くて透明で自由。そこには何の不満もなく、それはまるで臨死体験に似ていた。 さて、その虹の身体に私の質量をもった物質的身体=肉体を融合されるときがきた。 私はイメージの世界で床の上の肉体を重力から解放し、ふわっと上昇させた。 肉体と虹の身体はぴったりと重なり、ひとつになった。 その瞬間、漲る力が身体に充満し、私はぴくぴくと実際の体を痙攣させた。 それは虹の身体と一体化したことで肉体が無限のエネルギーを得たということもできた。 肉体と一体化することで虹の身体がこの地球上での物質的・現実的な力を得たとも言えた。 その両者は必ず融合することが重要だった。 そのため、子どものときからなじみのある世界中のスーパーヒーローは常にふたつの側面を持つ。 人間として地上に実在し、地球上の出来事に働きかけうるための肉体と、超越的で無限で融通無碍であるが、具体的に肉化しない宇宙的な光の身体である。 スーパーマンは、クラークケントという新聞記者であり、 ウルトラマンは、早田という科学特捜隊でもある。 超越的存在と地上的存在は一体化することによって初めてこの星の上で具体的に活動することが可能となるのだ。 その究極こそ、神が肉化したジーザスかもしれない。 私は自分のシャーマンズボディが完成したと実感した。そう実感したのは初めてのことだった。 私はネオシャーマニズムの過程を歩みつくしたように感じた。 死と再生のワークで得たシャーマンズボディ。 やはりあそこがひとつの要であった。 そして肉体的自己との一致。 これがそのひとつの完成の形であった。 私はシャーマンになった。 だが、ネオシャーマニズムを普及する仕事はしないだろう。 私はシャーマンになった。 だが、これからもひとりのアーチストであり続けるだろう。 そう思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.02.01 20:21:53
コメント(0) | コメントを書く |