クエンティン・タランティーノが放つエンターテイメント大作「ジャンゴ繋がれざる者」の試写会に一足先に行ってきた。
『イングロリアル・バスターズ』でアカデミー賞助演男優賞を受賞したクリストフ・ヴァルツ、『Ray/レイ』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したジェイミー・フォックス、ケリー・ワシントン、カート・ラッセル、サミュエル・L・ジャクソン、サシャ・バロン・コーエン、そしてレオナルド・ディカプリオが映画史上最悪の極悪人を演じる。タランティーノ自身も映画に参加し、彼らしい豪華で個性豊な実力派俳優陣をそろえた。
暴力や犯罪を他映画作品へのオマージュを用いながら描いた西部劇という感じで、解放された奴隷が賞金稼ぎと手を組み、生き別れになった妻を取り戻すために生死を賭けた戦いに挑んだ復讐劇。
まぁ良くも悪くもタランティーノさながらの血しぶきが、銃口からリアルに吹き出すという映像。フランコネロとジュリアーノジェンマの男臭さのオリジナル版ようなギトギトした感じはないが、その分とにかくリアル。この人の手にかかるといつもながら血が多い。活劇ではあるものの、なにか復讐するは我にありといった、分かるけどリアル過ぎて個人的にはあまり好きな映画とはいいがたい。単に小生の好みの問題。しかしこの映画がアカデミーにノミネートというのは、これはちょっと首を傾げたくなる。3月からの日本上映、話題になることは確かでだろう。