建設中のオーディオルームは窓が北側の一箇所しかありません。
そうしたもっとも大きな理由は、“音漏れの最大要因である窓を嫌った”から。納戸申請を避けるために、必要な大きさは確保しましたけどね。採光<防音。
それを補うのはあかりです。
普段目を閉じて音楽を聴いているワタシとしても、明かりと灯りは重要。
矛盾するようですが、単なる明るい空間として、雰囲気作りとして、読書空間として、普通の部屋と同程度には使えないとイヤなの。
オーディオルームでも灯りは考えないとダメだな、というのは、カゲトラさん訪問時に痛感したこと。手元で灯りがコントロールできることの快適さ、そしてそれはルートロン グラフィックアイ1300という調光機によって調整されているらしい。
それから、普段は行かないサウンドクリエイトとか、ヤマギワとかで、ルートロンのデモを行ってもらったり、カタログを熟読したりしていたんです。
シアター系雑誌を読みあさっても、調光に関してはルートロンしか取り上げられてません。
調光=ルートロン
頭の中はその構図でFIXしました。
「他のものもありますけど」
そう言われたのは、インテリアコーディネーター訪問時のこと。機能が全く同じではないけれども、同様の製品が国内メーカーにありますけど、とのことでした。
そうなの? そうなの?
確かにこれだけの家電メーカー大国で調光機がないことはないか。
大手照明メーカーのカタログを見ると、各社やってるじゃん。
お薦めはどちらのメーカーでしょうか、と聞けば、しばし考えて「松下はいかがですか? お値段もお安いですし」。
1週間後には汐留の松下電工ショールームに足を運んでいました。
松下の調光システム“リビングライコン”も、家庭用と業務用とあって、機能的には業務用の方がちょっとだけよいらしい。照明アドバイザーとはいえ、OLのお姉ちゃんですから、知識的には限界が・・・でも家庭用製品のことはよくご存じでした。
当然デモができる部屋もあるので、その調光機を好き勝手にいじらせてもらいます。こういうところは気楽で良いねぇ。ルートロンなんて触らせてももらえなかったもんな。
松下製品、予想以上によい。デザインも悪くない。(ただしリモコンは超ダサイ)
というか、それぞれの灯りを調整するとか、複数パターンを覚えさせるとか、自分がしたかったことは普通にできるじゃん。できないのはフェードアウトの時間設定とか、そういうちょっと高度なこと。今の自分にそこまでいるかな、いらねぇな。
ちょっと予算を切りつめたかったこともあって、一日にしてルートロン信仰があっけなく覆りました。
選んだのは「NQ28763BK」。リビングライコン白熱灯用6回路タイプです。実売60,350円。
並列配線だけしておけば、後々ルートロンにグレードアップすることだってできるわけで、今の嗜好を考えれば、十分これでいけるはず。それよりも灯りの位置とか種類の方が重要じゃないかい?