ダイナ5555 4FにAyre DX-5が来たとのこと、早速出かけました。いつもいつもありがたいことです。
AVACの視聴会でマルチチャンネル再生の欲求は満たされたけど、映像があるとどうしてもそれを見入ってしまうし(音は留守になる)、オーディオマニアの基本はステレオ再生なので、オーディオ店での試聴の方がよいとも言えます。それにDX-5のアナログアウトはステレオ(RCA/XLR)で、マルチはHDMIのみだもんね。
AyreといえばDVDプレーヤー”D-1”に憧れた人も多いはず。ただ、最近はどちらかといえばアンプメーカーの側面が強そうです。BDを筆頭としたユニバーサル・プレーヤーなのになぜ名前が”DX”なのか、D-1の血脈だからか、Ayreマニアとしては、名前一つとっても興味は尽きません。
そのAyre DX-5とEsoteric X-01D2を交互に聴き比べてみました。私自身Esotericプレーヤーのユーザーなので、なかなかにわかりやすかったです。しかも両者定価はほぼ同じ。
スピーカーはWilson AudioのSASHA、プリ・パワーはGoldmundの組み合わせ。DX-5もX-01D2もアナログアウトはRCA(Goldmund)です。
SHM-CD Steely Dan/Gaucho とか、SACD Love letter等を数十分試聴。音量は普通より微妙に小さめ。これは心境的なもので、オーディオ的に特に理由はありません。
感想は、想像はしていましたけど「視覚のX-01D2、感覚のDX-5」。
X-01D2の方がはっきり聴き取れるし、低域も明確だし、オーディオ的快感に優れます。高解像度濃音場というハイエンドの流れに乗ってる。我が家のようにスピーカーが自分の音のキャラを作っている自覚がある場合、やはりEsotericで正解だったんだなぁと変な納得をしたくらいです。
一方音楽全体を聴かずにベースの動きを追ってしまうとか、リップノイズを数えてしまうとか、悲しいマニアの性そのもののプレーヤーでもあります。色で例えれば薄い薄い水色がかかっているような印象も。
DX-5は何か特定の声・楽器に耳を奪われるようなことはなく、音楽を全体として捉えられるような感じ。なのにX-01D2からDX-5に切り替えると、細かさや明瞭度が落ちるので情報量に差があるように思うのはマニアのいやらしさですね。鋭い打音も得意そうでない。DX-5単体なら全然そんなこと思わないのにね。(でも比較はしたい^^;)
(続く)