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最近、キングダムという漫画が人気だという。
その漫画を基にしたアニメもあるというので見てみたが、なるほど面白い。 中国の戦国時代を舞台にして、始皇帝と彼に部下のような友人のような立場で仕える将軍を主人公にした話で、戦闘場面あり、権謀術数場面ありで、目が離せない。 こういう面白い話にしたのは原作者の力がもちろん大きいのだが、ただそれ以前に、この時代の歴史そのものが面白いのではないか。その昔、戦前の教育を受けた人の中には、漢文の書き下し分(さすがにそのままの漢文で読む人は少なかっただろうけど)で史記とか十八史略を愛読している人もいた。三国志のように普及版の小説がなかったので、漢文に親しむ人が減るとともに、あまり読まれなくなっていたのだが、これを基に漫画化するなんて、なるほどよいところに目をつけた。 慣用句や故事成語など、この時代に由来するものも多く、そういう意味ではかつては普及していて、忘れられていた物語の再発見といえるのかもしれない。 たんに古いものをよみがえらせただけでなく、作者が自由に空想を広げている部分もあり、中には山の民(チベット?)の美人将軍なんてのもでてくる。小生から見ると、あまりにもぶっとびすぎていて、中国古代史というよりも異世界ファンタジーのような匂いを感じてしまうのだが、そういうのが、最近では受けているようである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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