韓国ドラマ「チャンヨンシル」を引き続き視ている。
日本のドラマはあまり見ていないのだが、日本にもこうした科学をテーマにした時代劇というのはあるのだろうか。昔は「華岡青洲の妻」というベストセラーがあって舞台化されたものをテレビで見た記憶がある。どちらかというと嫁と姑の葛藤に焦点をあてたものだったようだ。また、やはりその頃だったか、平賀源内を主人公にした時代劇も人気を博していた。これなど平賀源内に目をつけたところは面白かったが内容はハチャメチャ系だったように記憶する…違っていたかもしれないけど。そういう意味で、最近の小説「天地明察」やその映画が科学時代劇というジャンルに一番近いのかもしれない。
そう思ってみると、「チャンヨンシル」で朝鮮独自の暦の作成と日食の予測のエピソードがあった。ちょうど天地明察と同じテーマである。映像にでてきた金環食はもしかしたら2012年の日本で撮ったものかもしれない。このドラマの制作が2016年なのでそれはあるかも。
いつの時代にもどんなところにも自然科学に情熱をかける人間はいた。探究心もまた人間の本能なのだから。ドラマ中でヨンシルが語るように「格物(科学)、天文、算学が好きな人間はどっかに純粋な熱情があるものだから」というように、主人公たちの科学にかける純粋さがここちよい。そしてそうした科学を好む人は日本にもいたことだろう。
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