ふるさと納税というのをやってみた。
たしかにやってみると、誰かが言った「ふるさと納税をやらない奴はバカだ」という言葉も納得できる。
そうしたよさが認識されてきたせいか、最近ではふるさと納税の申し込みが殺到しているという。
これには手軽に申し込みができるサイトが出現したことが大きいだろう。
けれども…とさらに考える。
ふるさと納税は住民税を「ふるさと」とする自治体に支払う制度である。
だから住民の実数以上に税をうけとる自治体と逆に税が流出する自治体とがある。
東京都のある区では、保育園を一か所運営するくらいの税金が流出しているという。
それでも、A市の住民のために使われる金がB市の住民のためにつかわれているのならまだよい。
ふるさと納税を集めるためには、そうしたwebサイトへの掲載が必要なのだが、それはもちろんタダではないだろう。返礼品は地元業者を使うので、まあ、地元に金が回るのかもしれないけど、宅配便業者にも支払う金がいる。
となると、本来なら住民サービスやA市にしろB市にしろ自治体の行政に使われる金額のかなりの部分が、webを運営する会社や宅配業者に流れていることになる。なんかこれっておかしくないのだろうか。国税だけではなく、自治体だってどこも財政が厳しいのに。