成人の日を前にして、全国津々浦々の市町村で成人式が行われる。
これって国民の祝日でいかにも伝統行事のように見えるが、実は成人式が始まったのは戦後で埼玉県の蕨市が最初であるらしい。きっとこれが始まった時代にはそれなりの意味があったのだろうけど、今に至るまで税金を使ってやる意味がよくわからない。最初の成人式が行われた昭和21年だったら、いろいろ新しい時代が始まり、新生日本を担う青年を勇気づけるとかなんとかそんな意味があったのだろうけど…。
同窓会の機会にもなり、記念品がもらえるのはうれしいかもしれないが、後はどっちかというと挨拶をしたい人のための行事と言う印象もある。それに着物レンタル業者や美容院業界とか。
また、最近では小中学校時代の友人がいないからといって式を欠席する人もいるらしい。それこそ、どうぞご勝手に…なのだが、つまらない来賓の挨拶をきくのも含め、式に出るのも一種の経験だし、記念品も貰えるのだから、まあ、行った方がよいと思う。そしてまた、友人がいないから行かないなんてのはコドモの感覚で、大人と言うものは、友人がいようがいまいが、職場でも学校でも行くべきところにはいかなければならない。
本音を言えば、こうした式典は、税金の無駄とも思うが、成人式の記念品や会食は、敬老の日の記念品同様、市町村が住民に直に恩恵を及ぼす数少ない機会だし、その費用も市町村の歳出全体に比べれば微々たるものだろう。まあ、よいのではないかという気もしないでもない。
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