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最近「しゅっとした」という言葉を聞く。
一説によれば関西弁ともいわれるが、関西でも昔は使われなかったともいう。 あそこは一流企業なので「しゅっとした人が多い」とか、知り合いの子供の身なりをみて「おや、すいぶんしゅっとしたじゃん」とかそういうふうに使われるようだ。 「しゃんとした」という意味に近いが、「しゃんとした」がきちんとしたという意味に近いのに比べると、「しゅっとした」という方が、より知的なイメージがあるような気がする(違うかもしれないが)。 そういえば英語のsmartとかsharpとかshrewdとかと子音を共有しているので、同じような語感なのかもしれない。 昔きいた話では言葉は単なる符丁ではないという。硬いと柔らかい、重いと軽い、明るいと暗いといった反対の意味を持つ形容詞について、ある言語でどういうかを示したうえで、その言語について全く予備知識のない被験者に回答させると、どの言語について、どこで実験をしてみても、たいてい5割を超える正当率を得るという。ということは、言葉には、その意味の背景となる語感があり、その語感は万国共通ということなのかもしれない。外国語ですら共有する語感があるのだから、ましてや日本語の中の方言についてはなおさらである。どこから始まったかわからない「しゅっとした」という言葉も、現在拡散中のようにみえる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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