|
テーマ:私のPC生活(7408)
カテゴリ:カテゴリ未分類
ネットとのつきあいも長くなるとネットについても想い出ができる。
はじめてこの媒体をみたとき、だれでも意見を発信できるというのがとてつもなく凄いことのように思えた。著名な方が主宰していたり出入りしたりしている掲示板に書き込めば、レスが返ってくる。そしてその掲示板では著名な方の意見も名無しの自分の意見も同じ掲示板で同じように発信されていく。つまり多くの人にとって世の中に意見を発信しようとすれば新聞や雑誌の投書欄(それすら篩にかけられる)か個人周辺の飲み屋仲間・井戸端会議しかなかったのが、いきなりネットという媒体が現れたのである。 おもえばそれまでだって、マスコミが一斉に言っていることには「異議あり」と思うことが多かった。マスコミが一斉にほめそやしている人も、それは違うんじゃないと思ったり、逆に一斉にバッシングしている人も、なんでそんなに叩かれなきゃいけないのと思ったりしていたわけである。ネットという媒体があればそんな「異議あり」と思うことをいつでも書くことができる。 それでもしばらくは自分のHPをもつことは面倒なことだと思っていた。自分のパソコンをかっても難しそうだし、HPを持つのにもお金がかかるのではないか…と。ただそのうち、誰でも無料で手軽に自分のHPを作るサイトが現れた。ライコスである。なんかこれこそ自分が長い間待っていたものだと思った。もとより文章を書くのは好きである。子供の頃から日記をよく書いた。ただ日記は人に見られるし、人に見られるのはすごく嫌だ。その一方で誰にも読まれないのははりあいがない。匿名で文章を書くことができ、しかもその文章を誰かに読んでもらえる。顔も名前も知らない誰かがきっと読んでくれる。 ライコスで日記を書くようになってからはほぼ毎日のように書いた。 身近な疑問や思っていること、思うこと、書きたいことはいくらでもあった。 そしてまたうれしいことに「読者」からの手紙を来るし、こちらからも様々な日記に感想や意見を書いた。考えてみれば不思議だ。いつも顔を見ているはずの職場の人とは誰もが知っているべすちせらーの話はできてもドストエフスキーやトルストイの話はできない。売れっ子の評論家の意見については何か言っても、宗教や哲学の話がまずできない。変な奴と思われるのがおちだろう。ところがネットではそうしたテーマについても語れるし、返事も返ってくる。ライコス時代から交友?がつづいているのは「はるな」さんだけなのだが、気風のよさそうなおフジ姐さんや「かしこ」(花びらさんとも)さんは今どうしているのかなあ。「さくらじんた」さんなんていう人もいたし…。 せっかくこの媒体で何か書くのなら、自分の庭の柿の木に実がなったとか、子供が運動会で何等だったとか他人にとってはどうでもよいことを書いてもつまらない。ライコス時代からちょっと暗めの話題とか犯罪事件をとりあげることが多かったが、それでも、雰囲気はほんわかしていた。 楽天に来てからもずいぶんになる。最初は若い子ばかりで雰囲気がずいぶん違うと思ったのだが、楽天なりに書きやすさもあり、楽しい。ここ何年か、政治ネタをとりあげることが多くなってきたが、ただ、こうしたネタについては反論もまた多く、それが反発とか反感をよぶようなら少し考えてしまう。今年はライコスで日記を始めた頃の初心にもどり、またあの頃のほんわかした雰囲気をとりもどしたいと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|