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2008.12.24
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カテゴリ:自分の英語
昨日の新聞の1面を見て、びっくりしてしまった。

高校英語「授業は英語で」

13年度の新入生から実施する学習指導要領に盛り込まれているという。



「使える英語」の習得を目指すというが、
そもそもの設定がおかしいと思う。


「中学高校6年間英語を学んで、使えるようにならない」
一番の原因は、絶対的な学習量が足りないから。


週3時間英語の授業があっても、夏休みやその他行事で削られる分を
のぞけば、正味の学習は年に45週だろう。
年間、135時間の学習時間を6年間。
この810時間の学習は、英語が使えるようになる目安と言われる
5000時間に遠く及ばない。
たとえ、週に3時間の予習・復習をしたとしても
810時間の上乗せで、1600時間余り。
もちろん、5000時間には遠く及ばない。


「読み書きならできる」


というのも大きな誤解で、
例えば中学・高校の英語学習を終えた時点で
英字新聞のサイトを読んでみるとする。
わからない単語はとばしながらでも
だいたいの意味がつかめる人が果たしてどれくらいいるのだろう。

書くことに関しても、
いわゆる受験の「英作文」ならともかく、
自分の考えをまとめてエッセイを書ける人がどれくらいいるか。

少なくとも、英字新聞に関しては
高校までの基礎的な英語力プラス読む訓練で(自分の努力で)
読めるようになる。
つまり、絶対的な時間不足さえなければ、読めるようにはなるのだ。
エッセイに関しては、添削が必要だと思うけれど。


100歩譲って、授業時間を大幅に増やさなくても
英語の授業を英語でやれば
何らかの効果がでる、という根拠があったとしよう。
実際に実施するにあたって、
問題は大きく分けて4つあると思う。

1 先生の問題

英語の授業を英語でできる先生が、果たしてどれくらいいるのだろう。
現場が混乱するのは想像に難くない。
この件に関しては文科省で全く議論されていないというのも驚き。

2 生徒の問題

一部のできる生徒をのぞき、おそらく平均的な生徒の英語力を考えれば、
英語を口から出させることに重点を置く限り
挨拶や自己紹介の域を出るまでに膨大な時間がかかることは間違いない。
街の英会話教室を見ても、それは明らか。
その時間が非常にもったいない。

3 内容の問題

2にもつながるけれど、生徒のレベルに合わせれば
生徒が本当に興味を持つことを教材として持って来ることは難しい。
環境問題とか英語圏の国の文化を学ぶとか、
英語で自分たちで調べて自分たちで発表・議論できたら
きっと楽しいだろうけれどね。
私が一番良いと思うのは、英語で書かれたサイトを使って
読んだりディスカッションしたりするクラス。
そしてここで一番問題なのが、
日本の学校では、自分の考えを論理的にまとめたり
議論したりする訓練をしていないということ。
日本語でできないものが、片言の英語でできるはずがない。

4 大学の入試制度の問題

1、2、3の問題を全てクリアしたところで、
大学の入試制度が今のままでは
結局元に戻ってしまう。
「使える英語」を目指すのならば
英語が使えるかどうか判断する試験制度にしないと。


じゃあ、どうすればよいのか。

「受けてみたフィンランドの教育」


に1つのヒントがあった。

留学生としてフィンランドの高校に1年間留学した著者、
努力に努力を重ねてフィンランド語を習得したのはもとより
英語力もグンとアップしたのだという。

翻訳・通訳の仕事をするお母さんが
「娘の英語力がフィンランドでアップした」
というのだから間違いないと思うし、
彼女がフィンランドで受けた英語教育をみると
絶対に彼女の英語力はアップしたはず、と私も思う。


ところが!
帰国後、彼女が受けた「日本の」英語のテストでは
成績はさんざんだったとのこと。

フィンランドでは、「勉強する」のは「読む」と同義語だという。
試験も、膨大な量を読んで自分の考えをまとめ、
自分の考えを書くエッセイ形式。

英語の授業に関しても、
まず読ませて、書かせることに終始する。
その英語のエッセイを通じて、著者の実川さんの英語力は
グンとアップするのだ。
ただ、「日本式」のテストを1年間受けていなかったから
日本式の英語テストで点が取れなかったというだけで
本当の実力はまた別だと思う。
形式に慣れてくれば、また違う結果も出るのではないか。
(上の4番に書いた、入試制度云々は、
ここにもつながるのだけれどね・・・)


北欧の人たちは、英語が本当に上手い。
アメリカで出会った北欧の人たちも
「あなたたちの英語、本当に勉強した英語!?」と
言いたくなるくらい、ネイティブと比べても遜色のない英語だった。

その北欧の国の中でも
フィンランドは英語が得意でないとされる国だそうで、
それでも著者曰く、「全員英語ができる」のだそう。


それは、「書く」教育を学校で受けていることプラス、
テレビの放送でハリウッドの映画などが放送されるときは
必ず字幕だからだそう。
子どもの頃からシャワーのように英語を浴びて育つので
(ゲームなども英語でやるそう)、
家庭で英語に触れる時間を含めれば
10代までに5000時間に達するのではないか。


つづく










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Last updated  2008.12.24 18:13:29
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