テーマ:歴史を語ろうぜっ!!(184)
カテゴリ:日本史炸裂!!
千姫・・・
江戸幕府2代目将軍徳川秀忠の娘です。 千姫は豊臣秀頼と結婚します。 徳川の娘が豊臣と結婚するわけですが。 徳川と豊臣は戦いを起こします!! ですが徳川が豊臣を攻めるにも城の中には自分の娘である千姫がいるわけですから。 味方の武将に秀頼はこう叫びます。 「見事千姫を助け出すことが出来たら、千姫を嫁にくれてやるぞ!!」 そんで登場します。 坂崎直盛です。 この坂崎は戦争中の城の炎の中を千姫救助に向かいます。 「千姫サマー!」 坂崎直盛は千姫を見つけ出すと背中に背負って脱出を試みます。 その時に燃え盛る木材が千姫めがけて落ちてきました。 坂崎は千姫をかばう為に顔面で受けて大やけどを負います。 千姫の目の前で坂崎の顔面は燃え上がります。 木材の油が坂崎の顔面を焼いてしまったのです。 千姫はその恐怖で失神したと言います。 千姫を助け出したものの、大やけどを負った坂崎はしばらく蒲団でじっとしていました。 大やけどのためにしばらく休んでいたのですが、 坂崎は変な噂を耳にします。 「千姫が本多家に輿入れする」という噂です。 蒲団の中で毎日自分が助けた千姫のことだけを考えていた坂崎直盛は蒲団から起き上がり、秀忠のところへ行きます。 「どういうことですかーーー!!」ってな感じです。 噂は本当でした。 千姫は本多家に嫁ぐのです。 ☆☆☆ 千姫輿入れの日・・・ 坂崎は死を覚悟して千姫輿入れの行列に突撃します。 坂崎直盛はメチャクチャ強いです。 当時最強と言われた柳生但馬守と引き分けています(木刀の試合ですが)。 柳生と引き分けたほどの男、坂崎が死ぬ気で突撃してくるのだから誰も止められません。 坂崎は泣きながら突っ込んできたとも言います。 そのとき最後に坂崎の前に立ちはだかったのがライバルであり、友人であった・・・ 柳生但馬守だったと言います。 柳生は一太刀で坂崎を切り倒しました。 そのとき柳生は号泣したと言う言い伝えもあります。 決して笑うことも泣くこともなく、表情を変えることの無かった柳生が坂崎の死体を抱きながら号泣したと言うのです。 ずっと無口だったゴリラーマンが最終回で「痛いよ、香織ちゃん」と言うのとは比較にならない衝撃ですよ。 柳生は坂崎の無念を理解していたのです。 ☆☆☆ その後柳生は褒美として将軍から家紋をもらいました。 それは親友坂崎の家紋でした。 あの傘の家紋はもともと坂崎の家紋だったのです。 この事件の後、危機を救った柳生に将軍はなんでも褒美をやると言ったらしいですが。 その時に柳生が求めた褒美が坂崎の家紋だったらしいですよ。 あの家紋にはそんな歴史があったのですね。 ☆☆☆ 坂崎はもともと宇喜多氏です。 宇喜多が名前を坂崎と変えたのですが、たった一代でこの事件のために取り潰しになりました。 この千姫事件に関しては諸説あります。 坂崎は柳生にやられたのではなく、柳生に説得されて自刃したとか。 実際に千姫を助けたのは別の人だとか・・・ それは分かっていますけど。 何があったのか、実際にその場にいたわけではないのですから。 わかるわけはなく。 想像するから、ロマンがあるんだと思います。 千姫事件の裏に、そんな男の友情があったのかと思うと感動しますよ。 千姫の墓は茨城県にあります。 群馬からだと1時間ちょっとですね。 http://www.city.mitsukaido.ibaraki.jp/sights/history/015.htm お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.08.10 00:38:49
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