なぜ塾の先生になってしまったか?
なぜ俺が塾の先生になってしまったのか?それはですね。飲み屋で働いていた頃に遡らなければなりません。自分は大学卒業後、チャリで通える近所の工場に就職しました。就職活動などしていません。新聞広告で近いという理由で選びました。就職というのは適切ではありません。派遣社員でした。そこで知り合った先輩方にギャンブルを教わり、最後はオートレースにはまりすぎてしまいG1ムーンライトチャンピオンカップにタイミングを合わせて退職。5日の開催をフル参戦し惨敗しました。同時に競艇にも手を出し昼、夜とギャンブル三昧。勝っても負けても夜は飲み屋へ。そんな生活をしていました。工場で貯めた200万の貯金もあっという間に100万が消え俺は困っていました。そんなときに自分の行きつけのショットバーのマスターにかけてもらい、バーテンダーとしてデビューしました。学生時代は吉原で水商売をした時期があるので2度目の水商売です。スーツを着て、髪を染めて、源氏名を使い、おおいに楽しみました。そんなときに俺の職場であるショットバーでクリスマスパーティーをやることになりました。俺は楽しみにしていたのですがなんと当日になり、マスターが体調不良で店が開けられません。自分もがっかりしているとお客の女の子から電話がありました。「なんで閉まってるの???!!!」ごめんごめん!!と謝りつつ俺も友達を誘っていたので、俺たちだけでクリスマス会をやろうという事になりました。自分も派手だったし、友達の女の子も水商売の子だったのできっと彼女が連れてくる女の子も派手な女の子だと思っていました。実際に会が始まるとなんと大人しそうな女の子が出て来るじゃないですか!!俺は一発で一目惚れしました。どうにか彼女に気に入ってもらいたい!!そう思いました。初めてあったのはクリスマスでした。その数日後の大晦日に、初詣に行くという事で再会しました。そこでどうにか連絡先を教えてもらいお話とかをする機会を得ました。しかし話せば話すほど彼女は真面目で、高校も頭の良い高校を卒業していることが判明。見た目がバカっぽい俺とは不釣り合いです。彼女に言われました。「なんでこんな仕事やってるの?社員じゃないの?」俺は苦し紛れにこう答えました。「俺には夢があるんだよ。」そして吉野敬介先生の話をして、夢であった塾の先生の話をしたのです。半分冗談だったんですけどね。夢だとしか思っていなかったし・・・そしたら彼女が俺を応援してくれるのです。すごいじゃーん!!ってな感じですよ。俺は彼女に気に入られたい一心で本当に塾の先生を目指す羽目になり春にバーテンを辞めて、就職活動を始めました。そして本当に塾の先生になってしまったのです。まさかそれが、こんなに続くなんてね。不思議なものです。