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カテゴリ:政治
野党の雇用4法案、参院で可決 与党、衆院で否決方針 >19日午前の参院本会議で、民主、社民、国民新党提出の雇用対策4法案が野党の賛成多数で可決され、衆院に送られた。 ― 野党も、ここが勝負どころと一気に攻勢を仕掛けてるね。 「まぁ、何て言うか、どのニュースでも『政府が主張する来年の法案提出じゃ間に合わない、民主党よくやった!』とかって話になってるんだけど、そのニュースの中でも一体この雇用4法案ってのがどんなものかっていう説明や解説がほとんど無くない?」 ― 非正規雇用社員にとって保護するような法案なんだろうな、くらいは。 「ニュースキャスターの耳障りのいい言葉をスラスラ聞いて、自分で考えてるように錯覚に陥ってやしないか、とさ。まさに『本質』の話のようだよ。よくわかんないまま雰囲気で『あ、野党は国民のためを考えている、政府は相変わらず永田町目線だ』とかわかったような気になって賛同してるだけの国民てのもたくさんいると思うけどな」 ― でも、時間が無いって叫んでる野党がパフォーマンスで時間かけちゃうかなぁ。 「くしくも江田五月参議院委員長が「(与党は)『暴挙』『野党のパフォーマンス』と言うが、野党にパフォーマンス以上のことを求められるか。」なんて言ってるよ。語るに落ちるとはこのことで、参議院議長自らがパフォーマンスだって認めてます。ま、パフォーマンスだということを認めて開き直ったうえで、あえて『これは問題提起なんだ』としてるけど」 ― で、その雇用4法案てどんなだっけ。 「まずは、採用内定取消しを規制する【労働契約法改正案】てやつ。客観的に合理的な理由に基づき、社会通念上相当であると認められる場合でなければ内定取消しが無効であることを明確にするとかって言ってるね。裏を返せば、それを満たせば取り消しOKってことか」 ― あの・・客観的合理的な理由で社会通念上相当って・・ 「そう、めちゃくちゃ曖昧な基準なんだよね。どうとでも取れるんだよ。で、このガイドラインが細かく決められているのかっていうとそうじゃない。しかも、誰が客観的合理的な理由で社会通念上相当だって判断するんだって。更に言えば、野党すら今回の100年に1度だと言っている世界的大不況を、どうして客観的合理的な理由で社会通念上相当だと判断しちゃいけないんだ?」 ― この法案を提出した各野党だって、かつて経験したことのない緊急事態だってことで迅速(苦笑)採決したんだもんね・・ 「だよな。政府与党が言ってる来年じゃもう遅いんだってことの根拠として緊急事態を持ち出してるんだもの。それだったら社会通念上相当だろ」 ― それにしても、内定の時点でもう労働契約は結ばれてるって解釈もあるみたいだし。 「その解釈自体にも『そうかなぁ』って気持ちはあるんだけど、仮にそうだとしてさ。内定をいくつもの企業からもらって、しかも面接で『御社だけです♪』って嘘ついて、最終的にひとつに絞って他はしれーっと断るわけだろ。内定取り消しを文句言うんなら、言ってみれば自分の選択が間違ったってだけの話じゃないかなぁ。そういう企業だった、自分の見る目がなかったってことだよ、それだけ。社会に出ればそういうことはたくさんあるんでさ。早くわかっただけいいとは考えられんかな」 ― それはあまりに冷た過ぎるでしょ・・ 「じゃぁ、ひとつずつ考えたいんだけど、労働契約は結ばれてると主張するなら複数の企業と労働契約を結ぶ(内定をもらう)ってのはどうなのよ。おかしくないか?場合によっては5社も6社も内定もらってるのもいるわけだよ。3社以上になったらそれこそ社会通念上無理だって考えるのが普通だろ。物理的に就業不可能だもの、もうこれで契約違反だよ。詐欺じゃねぇのかって。自分達の都合のいい時だけ労働契約だとか何だとか言ったってダメなんでさ」 ― ってことは2社ならいってことね。ほら、やっぱり企業側が労働契約違反だよ。 「あのさ、これは全企業じゃないだろうけど、多くの企業が副業を禁止してるはずだよ。まぁ、内職だとかは別だろうけど。仮に、昼間と夜間で別会社の仕事が出来るとしてさ。更に多くの企業で、採用決定時の申告が虚偽であった場合はそれを取り消すことが出来るとかってのもあるんだな。例えば履歴書や職務経歴書に記載されてるものが虚偽であったり、面接で語ったことが虚偽であったり、とか」 ― 知らなかったんじゃないかなぁ。 「これから働こうって時に、それを確認せずに労働契約を結んだとしたんなら、それはそれで多少なりの落ち度を認めることになるんでさ。それなら、その時に今のパワーで『きちんと契約書の説明をして下さいっ!』って言えば良かったんだよ。内定もらってノホホンとしてて、いざこうなってからTVカメラの前で企業の担当者に居丈高に振舞ってる場合じゃないだろうって。そんな暇があったら企業説明会なり何なり出向けというんだ」 ― 確かに、TVカメラの前で「責任とって下さいよ」とか言ってるアレはなぁ。 「いくつも内定もらって、その中から判断し選択したのは誰なんだって。こういう学生が内定辞退した先の企業だって、その時は『何だ、君がよろしくお願いしますって言うから他の学生を断ってしまったじゃないか。責任取ってくれ』って思ったろうよ。そういうことも考えて内定=労働契約としてるのか甚だ疑問だね」 ― じゃ、「御社だけですっ♪」ってのは・・ 「まぁ、企業側からすれば『虚偽の申告』と言える材料にはなるだろうから(内定取り消しの)理由にはなりそうだよな。それに、さっき言った通り、後になって一方的に内定を辞退するわけでさ。それが今回逆になったってだけってことだよ。もっとも、法律ってのは労働者側の方に有利に作られてるから、労働者はいいけど雇用側はダメってなってる部分もたくさんあるけどね。これは、あくまでも雇用4法案に書かれた『社会通念上』に対する皮肉なわけで」 ― 学生からすれば将来不安だものね 「ただ、『就職先が無い』『これからどうすればいいんだぁ~』と嘆いてるのもさ。結局、自分のやりたい仕事が無いとかそういう話でしょ。行きたい職場が無いとか。仕事自体はたくさんあるよ。ただ、君がやりたい仕事・行きたい職場かどうかは別って話で。少なくとも介護とかは人手不足で大変なんだからさ。金融不安って言ったって、保険会社なんかでも常時募集してる。そうじゃなきゃ、求人媒体の企業が忙しいわけないんだ」 ― 悪質な企業に対しては企業名を公表するとかって。 「これもさ、『悪質』ってのは誰がどの基準で決めるのかが曖昧。これをするには、今回の件で言えば、世界的大不況が客観的合理的でなく社会通念上相当ではないっていう証明も必要なんでさ。で、この世界的大不況については、野党も『今まで経験したことの無いほどの緊急事態』って言ってるんだから、そのあたりの整合性をどうつけるのかって話だね」 ― じゃ、君は公表には反対? 「反対する理由もないけど、魔女狩りみたいになるものねぇ、とは思うよ。これをかなり強硬に主張したら、悪質な労働者については氏名と顔写真を公開するからな!なんてことになるかもしんねぇぞ。公開されてみ?『コイツはひでぇよ』なんてわかってたら、企業とすればわざわざそんな労働者は雇わんわけだしさ。写真の横に『【騙されていませんか?】この人はいくつもの企業と労働契約を結んで一方的に解約する人間です』なんてキャプチャが付いてたりとか(笑)」 ― 何か、業界の回付状みたい。 「まぁ、現実的にはあり得ないだろうけどな。ってかさ、オレはどうも、自分が使用する武器はいつまでも自分だけのものっていう風潮がうっとおしいんだよね。どうして、自分が使用出来る武器は相手も使用出来るんだと考えられないんだろ。自分が使う時は錦の御旗にするんだけど、いざ相手が使おうとすると意味の無いもんだとしちゃう。便利なアタマだよ」 ― 自分に都合が悪くなると無かったことにしちゃう。 「今回、雇用4法案を提出した野党のコバンザメ社民党(:筆者注「ハイエナ」でもいいんだが、とにかく権力者に寄り添う芸者のような政党)のことも『紺屋の白袴』の後段にもあるけどさ。もうね、みっともねぇとは思わんのか、と」 ― 今回のニュース記事にもこんなのが・・w 「権力が手に届きそうになると、なりふり構ってられんのかな。これを言うなら自公連立もとやかく言えんだろ。『選挙区は自民党・比例は公明』とかっていうのをメチャクチャ批判してたのにねぇ。先の強行採決や社民党の過去のリストラ、で、これかぁ。何て言うかさ、民主党もエラソーに言うんだけど、傍から見れば目くそ鼻くそを哂うって感じだよ」 ― だから政治離れになっちゃう。 「そう。でね、オレとしては政策論争もいいんだが、1つだけ確認しておきたいことがあるんだよ。政党や議員に対する支持(率)も大切なんだろうが、オレとしては不支持(率)って方が明確な意思だと思ってるんであえて確認しておきたい」 ― 支持よりも不支持の方が明確な意思ってのはわかるなぁ。で、何を? 「民主党は、現在野党のコバンザメ社民党と手を結ぶのか否か。今は野党結束ってことなのかな、それだけだよなって希望を見出してるんだけど、もしかして民主党が政権をとってもこのままか?と。先の国民新党との協力体制を考えると、あながち懸念だけでは済まされないような・・これはハッキリしてほしい。社民党と手を結ぶのなら、それだけでオレは民主不支持決定」 ― どうなのかなぁ。でも議席を考えるならあり得るよねぇ・・ 「それならやっぱり選挙前に宣言すべきだよな。選挙後にあっちとこっちが引っ付いたりとか、そういうのはゴメンだよ。そういう意味でも、不支持の意思を尊重してもらいたいんでさ」 ― というか、4法案のうち1つだけで終わっっちゃったら、あと3回やらないとダメということでしょうか・・ 「・・・」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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