BETWEEN THE WORD AND THE HEART
社民、連立離脱へ…地方組織が相次ぎ要望>社民党執行部は29日、沖縄の米軍普天間飛行場移設問題をめぐって福島党首が消費者相を罷免されたことを受け、連立政権から離脱する方針を固めた。まぁ、アレだよな。先の衆院選で政権交代が起こって、民主党も磐石な政権運営をなんて欲出したんだかビビったんだか知らないけど、数合わせで連立組んじゃったもんだから今になってそのツケが回ってきちゃったというかさ。連立合意当初からバトるだろうなってことはもともとわかってたことなんだけど、先送りにしといてその間に数の論理でいろいろ法案を通しちゃおう、と考えたかどうだか。結局5月決着としたこの時期に爆発しちゃったんだけど、それでも民主党側は「出来れば連立維持。最低でも閣外協力(選挙協力?)」みたいなこと望んでるというね。福島氏の代わりに誰か社民党からなんてことも言ってるらしい。そんなもの、誰が出てきたってすぐに閣内不一致になるじゃんてことくらい素人でもわかるだろうっての。八方美人もたいがいにしろって話なんでさ。この人、誰からも嫌われたくないんだろうね。っとに、懲りねぇよな。それにしても、近年になく社民党側の鼻息が荒いんだ。署名拒否した福島氏が思いのほか世論の支持を受けちゃったもんだから調子に乗っちゃって、これを追い風にとここぞとばかりに言いたいこと言ってる。福島氏が、「私自身を罷免したということは、社民党自身を切り捨てたのだと理解している」「罷免は党決定についてのノーだと理解している」って言うのはまぁわかるにしても、又市征治副党首なんかは「民主党が鳩山首相を降ろせば、社民党と良い関係が出来る」なんて、あからさまに選挙協力をエサにしちゃってるんだから。いったい何様なんだ、と。普通に考えれば鳩山首相が降りたって日米合意は変わらんだろ。他の記事によれば、「(連立離脱で)一番困るのは民主党だ。社民党が選挙戦で徹底的に批判し、『うそつき内閣』と言えば、民主党はぼろ負けだ。民主党側からこちらに何か言ってくるのが当たり前だ」とか、先の衆院選の比例で300万票を獲得したことから「競り合いの選挙区では社民党の組織票が結果を左右することもある」とか何とか。これを逃したら、当分の間社民党浮上のきっかけはないってほどの意気込み。ほとんど映画で観るチンピラの振る舞いだよね。「おしぼり入れねぇと店つぶすぞ」「夜道は気をつけな」とかさ。いやね、そりゃ社民党を好む人がいるのはわかるけど、先の衆院選は反自民の票が流れたのが大半だってことは誰もが認めるわけでしょ。でもね、あれだけ野党側の風が吹いたのに社民党の小選挙区議席はプラマイゼロだったんだよ。「比例で300万票もとった」なんてエラソーに言ってても、初選挙のみんなの党と1000票も変わらなかった。議席だって2つしか変わらない。もっと言えば、前回は阿部議員、その前は阿部議員と辻元議員が比例復活当選組だからね。自公の比例復活組がどうのと揶揄出来るかって。君んとこの党も重鎮がゾンビ当選じゃないか、とブーメランだよ。今回の罷免問題を社民党の命運を賭けるべき「機」と判断して凄んでるんだろうけど、ここまでエラソーに言っといて連立維持だったら笑えるんでさ。どこかのニュースでもやってたけど、野党側が内閣不信任案を提出したら賛成に回らなきゃおかしいんで、これについて党議拘束をかけないとか反対とかやったら、仮に連立離脱してても形だけってことだよね。言ってみればさ。参院選(議席確保)のために普天間問題をダシに使ったってことになるんだよ。そうなると何が「沖縄を裏切れない」だって話なんだけど、「平和でありますように・・」と念仏唱えてれば平和になるというのもさ。もうそうなると宗教みたいなもんなんだよね。自分が願ってれば必ずそうなると信じるのは勝手だけど、その思い込みの巻き添えにされてはたまったもんじゃないんでさ。「先の大戦後ずっと平和じゃないか。なのにどうして抑止力が必要なんだ」と言うんだけど、それこそが抑止力なのでは?という考えには至らないんだよね。そういう思考の選択肢がないんだ。何かにつけ自衛隊や日本の軍事についてあーだこーだと言うんだけど、祈ってれば大丈夫と考えるのは宗教家や市民団体のレベルでいいんだよ。でも、国会議員がそんな認識じゃ困るっての。いつも、最悪の事態を想定してもらってなきゃ困るんだって。どうしても非武装中立を唱えたいならさ。まずは近隣の国々の軍縮交渉から始めてくれよ。中国や北朝鮮に軍備を放棄させるとことから始めてくれって。力を誇示するヤツがいるからそれに備えなくちゃならないんだから。なりふり構わず殴ってくるヤツ相手に、「やめろやめろ」って味方を羽交い絞めしてたらボコボコに殴られちゃうだろうっての。国民みんながもう忘れてるかもしれないけど、北朝鮮の問題で言えば、当時から「拉致はない」「北朝鮮がするはずない」と頑なに調査反対を打ち出してて、被害者遺族からの陳情をも撥ねつけ続けてたのが社民党。しかも、日本国内でこういう話が出ています、こう言われていますとご注進(情報提供?)して、「そんなことは無い」と言われて無根拠のまま信じ込んじゃったわけでさ。その期間、被害者や被害者の親族の方々がどれだけ苦しんだことか。一時が万事この程度の認識しかない政党なんだよ。とにかく日本が悪い。相手が悪いはずがない。まぁ、そうは言っても、今回の署名拒否については福島氏に軍配があがるのは必至だよね。鳩山総理は衆院選前からずっと一貫して「国外、最低でも県外」と言い続け、福島氏は「国外」と言い続けてきてさ。鳩山総理は展望も無いまま各方面へ耳障りのいい言葉を撒き散らした挙句に辺野古。福島氏は「私は言葉に責任を持つ政治をやっていきたいと思います。だからその言葉に従ってサインをしませんでした」と言い株を上げた。これは、言ってみれば政権与党本流としての選択と傍流としての主張のギャップなんだよね。正直なところ、社民党だって政権与党本流として君臨してたらサインせざるを得なかったでしょ。「ヤだヤだ」じゃ国家は運営出来ない。米軍を国外に追いやって自衛隊を強化するならまだしも、自衛隊すら認めてない(村山総理時代に合憲と判断はした)のに防衛はどうするんだって話になるわけだから。自国は自国で護るという原則に目を瞑ってるからおかしなことになるんだ。それでも、言葉の信頼という意味では福島氏が株を上げたわけで、鳩山総理の一連の発言については民主党どころか政治(家の言葉)に対する信頼まで失墜させたってことになる。この前リンク 【PART10】時事ネタ迷い箸でも書いたけど、これまでの民主党の主張が選挙後にバタバタと変更されていることを思えば予想出来た結末だけど、それでも現地の人からすれば一縷の望みにすがってみただけ失望感も大きくなっただろうな。以前、小泉政権下で無能力な田中真紀子外務大臣が罷免された件で小泉政権の支持率がやや下がり田中真紀子氏への支持が上がったように、今回の福島氏の署名拒否=罷免=連立を離脱で社民党は支持率を上げるだろうけど、閣外協力や選挙協力はしていくなんて中途半端な立場にすると、こんなアドバンテージはアッという間にふっ飛ぶってことはわかっといてもらいたいんでさ。あんまり調子に乗るなよ、と。民主党もさ、とにかく謝ればいいってスタンスはそろそろやめてほしいんでさ。矛盾や言行不一致な点を突かれて「批判は甘んじて受ける」とか「それについては率直にお詫び申し上げたい」とか、謝ればとにかく済んで先に進めると思ってるような印象がハナにつくんだよ。「それについては」じゃないんだ。それが全てで、それを翻したら前提が崩れるんだから話にならないってことが民主党にはたくさんあるんだよ。それと、「それは前政権が(も)・・」とかね。最近では枕に「もう我々も自公政権がとか言うつもりはありませんが」って付けるんだけど、それでもやっぱり恨み節を言うんだ。聞くたびに、そんなに文句があるなら政権を返してやれば?って思っちゃうんだよ。「たった8ヶ月」なんかもよく言ってるんだけど、そのたった8ヶ月で政党も政党の主張もこんなに変わっちゃうもんなのか、とも思う。最近、ふと考えるんだよね。今回、衆参ダブル選挙やったらどうなるんかなって。