カテゴリ:A 【米国】
ーーー 記事 ーーー
日本には「同盟国だから、また安倍・トランプのラインは強力だから当然除外される」との一種の慢心があったが、トランプさんの本心は「アメリカがモノの貿易で赤字を出さないこと」(それが正しいかどうかはべつにして)なので、アメリカが赤字になっている対日は常に彼にとっては懸念材料。同盟国であるかどうかは関係ない。 多分安心感の裏返しの「ショック感」が今の日本にはある。金曜日の日本の株価はそれをもろに示した。日本政府は「そんな筈はない」とばかりに「もしトランプ政権が日本製の鉄鋼・アルミに新たな関税をかけたらどうする」という対案も語ってこなかった。中国やEUと異なった対応だった。 これは私の観測で、朝の放送(スタンバイ)でも夜の放送(ラウンドアップ)でも言ったが、日本は基本的に貿易に関しては多国間交渉派。多国間の方が自国の利益が守れると思っている。 しかし多分トランプ政権は日本の姿勢を「おもしろくない」と思っていたと思う。トランプ大統領は自分達が抜ければ「TPPはお蔵入り」と思っていた筈だ。しかし経済で世界第三位の日本は、アメリカ抜きのTPPの発効にまでこぎ着けた。 日本の多国間主義が実を結んだが、トランプはこれで恥をかいた部分がある。 むしろアメリカの産業界から「アメリカもTPPに入ろう」という声が出た。トランプさんとしては「立場がない」状況で、日本(安倍首相)には一矢報いたいという気持ちだったのだろう。 多分そこには日本政府の情報収集不足がある。世耕さんはアメリカでライトハイザー代表と会ったときに「日本は同盟国だから、当然外されますよね......」的な態度だった。これではアメリカが欲するもを何も与えていない。多分この点がこれからの日米交渉の焦点になる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.03.24 15:45:54
コメント(0) | コメントを書く
[A 【米国】] カテゴリの最新記事
|
|